空降るでいず

じゆうな いろで えがいて みよう

アリエッティ

 「借りぐらしのアリエッティ」を観てきた。ワーナーマイカルで観たので1000円*1
 感想は・・・ひとことで言えば、なんとなく地味な映画だなと。色々原因はあるのかも知れないけど、とにかく舞台が動かない。小人から見た人間の世界は広大なんだよってのが含まれてるのかも*2とは思うものの、それでもやっぱりとにかく地味。たぶん金曜ロードショーでそんなに放送されないと思う。
 これは監督が悪いと言うより、脚本が良くないような気もする。これが宮崎駿の脚本かよー、とは思ったりする一方で、逆に自分で監督をすると注目されるだろうし、その割に地味な内容だったりするから監督が違って丁度良かったかもしれないね。
 話は、人間のちょっとした善意が悪い影響を与えるよ、みたいな内容。小人がいるなんてまあ素敵!な世界観ではあるんだけど、面と向かって「君たちは滅び行く運命だ」なんて言われたりするし、ところどころで厳しい現実を突きつけられるのがなんだかなあと。それでもアリエッティ宮崎駿(脚本)の女性キャラらしく生きてるんだけど、今回は終わり方がもやもやするというか、「えっもう終わり?」と「あー、結局そのままそうなっちゃうのか」とその他いろんなものが頭の中でグルグルして、そもそも「どうなればハッピーエンドなのか?」さえ分からなくなる。僕にはそんな映画に見えた。金曜ロードショーに不向きでしょ?
 僕はそこそこ面白いと思ったし、テレビでやるならまた見ると思う。でも劇場で前の席にいた子どもが「アンパンマンの方が良かったんじゃない?」と言ってて、これはその通りだと思った。なんでアンパンマンやポケモンじゃなくてこれ観たのと言いたくなってくるレベル。アクション的な見所が無いので、前にいた子どもに限らず子どもの評価は総じて低いと思われます。

*1:お客さま感謝デーというやつですね

*2:実際動物とか家政婦のハルさんなんかは不気味な怪物風に見えたりする