空降るでいず

じゆうな いろで えがいて みよう

電子書籍屋の術中にはまりそうです

 はまりそう、であってはまりましたではないよ、今のところはね。

ポイントの話

 先月ソニーの会員制サイトに登録したら、「抽選で電子書籍500円分のクーポンをプレゼント!」と言うのがあったので、当たればラノベでも入れてみるかと軽い気持ちで応募してみた。すると2日と経たないうちにメールが届いて、あっさり500円をゲット。なんやこれ、応募者全員大サービスやないか。
 手に入ったものは使わないと勿体ないし「7月中」というやけにタイトな期限も相まって、すかさずXperiaのReaderを起動。本を物色して「魔王が家賃を払ってくれない」という最近ありがちな長いタイトルのライトノベルを買ってみた。
 するとどうだい。ソニーマーケティング名義でメールが来て、初めての購入の特典ということで100ポイントのプレゼント。さらに翌週「ソニーの電子書籍お試しキャンペーン」とやらで480ポイント。そしてReader Storeのメルマガ登録で50ポイント。一銭も払ってないのに600円以上の電子書籍が買えてしまうポイントがあれよあれよと貯まってしまった。ソニーはんどんだけ容赦ないんや・・・。
 今まで音楽配信とかでこういう初めての人向けの施策というのに遭遇したことがなかったので、正直このポイント攻めには驚いた。ただ、電子書籍と言えばAmazonのKindleがようやく上陸してしばらく経って、でも相変わらず群雄割拠の状態(と呼ぶに値するかは分からんが)が続いている業界なわけで。今回のソニー、つまり先行したけど超大物が来て危機感を持っているところは折角来たお客さんを逃がすまいとあの手この手で誘導するよう策を練っているんだろう。大変そうだけど、なんでもAmazon一極集中もあんまりだし楽天がアレなのでソニーには頑張って欲しいし、それ以外もきちんと続けられるようやって欲しいものだね。

一巻だけ無料配信というベタな手段

 術中にはまりそうなのは実はこっち。
 Reader Storeのライトノベルコーナー*1を見ていると、MF文庫Jの学園ものラノベの1巻が期間限定で無料(「夏の学園祭2013」だそうだ)になっているの気がついた。タイトルだけは知っている作品があったり、アニメは見ていたけど原作は一度たりとも読んだことがない作品があったり。僕にとっては悪くない並びだったので何冊かダウンロードして今読んでいるところ。
 これの何が術中にはまりそうなのかというと理由は簡単。続きが気になってしかたない。この手のキャンペーンに担ぎ出される作品はいずれもシリーズものだし、1巻である程度の起承転結はあっても大筋では始まったばかりな訳だしね。切れそうで切れない微妙なところを突いてきて辛い。
 少なくとも「ゼロの使い魔」は2巻以降を買うと思う。ただこの作品は全巻読み進めても結末まではたどり着けない*2ので、最終的に「もうちょっとで終わりそうなのにもやもやする」という悶々とした状態を与えてくれそう。どこで止めるかは読みながら考えないとね。

ところで

 僕は電子書籍というものに対してちょっと苦手意識を持っていた。ぱらぱらっと簡単に手前のページを読み返したりできないからだ。検索機能ってもの自体が野暮ったいし、あのぱらぱらと一覧できる感じこそが本だという意識が強い。ところが今回使ってみて、そんなこだわりも別にもういいかなと思い始めている。
 確かに電子書籍で「さっきはどうだったっけ」とぱらぱらと手前まで読み戻すことは相当困難を極めるし、やってない。やってもせいぜい5ページくらいまでだ。でも同時に、うっかり先をめくってしまい大事なネタバレが目に飛び込む可能性も激減するのでこれはこれで悪くないと思っている。なんちゅう理由や。特にラノベだと、僕は何故か先に挿絵だけ見ようとしたりするときがあるので、そういううっかりによる事故を防ぐ意味でもページをめくれない不便さは逆に良く作用しているんじゃないかな。
 あとは本のローディングに時間がかかってしまうのも電子書籍の難点だと思うけど、これは逆に言えば前回どこまで読んだかをしっかり記憶してくれているのできっちり続きから読めて良いと思う。普通の本だと「栞」というセーブポイントを手動で作ることによって高速にレジュームできたり、しおりを挟み忘れていたら本をばらばらーっとめくりながら当たりを付けたりしていたけど、そういう手間から解放されるのは楽だし電子書籍のローディング時間もそういう手間と大差ないんじゃないかな。

というわけで

 あれよあれよと貯まったポイントは「ゼロの使い魔」に消費するつもり。ほかにも色々と気になる本はあるけど、あんまり手を広げても読み切れないからね。電子書籍ってものには抵抗があったけど、意外と良かったのでこれから本はReaderで買うことにしようかなぁ。まだ一銭も払ってないけどね。

*1:ライトノベルがストア上のカテゴリとしてしっかり存在している

*2:作者死去の為絶筆