SoftBank Airを契約したのはさっき書いたエントリの通りでして。
でも、本当はこれを契約しに行ったんじゃないんだよ。WiMAX(無印)をWiMAX2+に変えに行っただけなんだよ。
SoftBank Airを薦めだすUQの販売員
家電量販店でUQ WiMAXのキャリア応援販売員の兄ちゃんを見つけて、現在使用しているWiMAXを2+に変えたい旨を申し出た。「普通にキャンペーンで変えるのも良いですけど、一緒にタブレットとかを買うなら新規にした方が良いですよ」、とかいうのもやんわり拒否してカウンターへ。
契約手続きの前に今の契約の確認をあれやこれやとやって、じゃあ契約しましょうかと。
販売員「機種なんですが、どうしましょうか」
私「URoad-Home2+で」
販売員「ああー、在庫ないんですよねえ。ずっと切れてて予約になります」
私「じゃあこっちの機種にクレードルを付けてだとどうでしょう?」
販売員「ありますけど、URoadを真っ先に挙げたと言うことは固定で使われるんですよね。外に持ち出すようならいいとしても、そうでないと厳しいですね」
私「外に持ち出すことは多分もう無いですね」
販売員「ずっと固定して使われますか。ゲームもしますか?PCとか、PS4とか。」
私「しますね」(スプラトゥーンだけだけど)
販売員「あー・・・。うちは規制が厳しいので、バンクさんのSoftBank Airの方が良さそうですね。係の人呼んできます」
えっ!?
ここからは自分の目の前にソフトバンクとUQ、入店証を提げた異なる会社のふたりが立って話をしながら進めるという不思議な光景がしばらく続いて、結局SoftBank Airを契約するに至った。SoftBank Airも予めちょっとだけ調べはしたものの「やっぱりソフトバンクだなあ、微妙だなあ」という印象で、ここで突然持ち出されたのは虚を突かれたというか全く想定していなかった。
「固定代わり」が売りだったはずなのに他を薦めるということ
メーカー応援の販売員が他社製品を薦めるというのは電気屋さんで買い物をすると割とよくあることだと思う。10年近く前にDVDレコーダー、東芝のRDを検討していたら東芝の人に「RDは難しいし制限多いからやめた方が良いですよ」と言われたこともあるし*1。
しかしWiMAXといえば「固定代わりに使える!」を売りにしていたはずだし、2+になってからの今年の春にもそれらしいキャッチコピーを見たような記憶がある。ところがこの対応だ。
「こんなことやってるから僕も成績良くないんですよ」とはUQ担当の人の弁。ただそういう判断を下したと言うことは、このあともめ事になる可能性を察知したということでもあると思う。この春以降のWiMAX2+は"3日3GB"規制が始まって集団訴訟になりかけたし、あらゆるところで印象をひたすら悪くしている。今は一時的に規制が緩んでいるもののこれがまた厳しくなる可能性も十分考えられる。そんな中でURoad-Home2+を求めて無印WiMAXから変えようという人がやってくると、確かに阻止したくなると思う。代替案が微妙ではあるけど、あのお兄さんのちょっとした良心ではないだろうか。
しかしやっぱり、固定代わりだったはずのWiMAXが販売応援の人間ですら薦めない状態になっているのはおかしいと思う。これまで使い放題でできたものをそうでないものに乗り換えさせて、うっかり使ったら厳しく規制だ、というのは通信サービスとしてどうなんだろうか。というか、そうなってくると、普通のLTEでいいんじゃないの?という気さえしてくる。
いくらトラフィックが増えたと言っても、本来なら今までのWiMAXくらいの通信速度しかユーザーに与えなければ効率も上がって今までより通信を裁けるはずだし、無駄に「ある人にはすごい速度を出るようにして、他の人には雀の涙程度にする」みたいなムラっ気たっぷりなことをする必要は無いと思うわけで。
使い放題のWiMAX(無印)は帯域が減って使い勝手が著しく悪化したし、そのまま粘ったとしても数年後には廃止になるし。やっぱりおかしいよねえ。という話でした。