いつの間にかすっかりぼっち旅ブログと化している当ブログでございます、皆様いかがお過ごしでしょうか。ほんとに昔は出かけることすら無かったので、今並んでるエントリを見ると一体どうしてしまったのかと思う次第です。
それはともかく、なんと!学生が夏休みで混雑するであろうこの時期に!「サンライズ出雲」のチケットが取れてしまった! というわけで新幹線で東京まで出向いて乗ってきた。また出雲に置いてけぼりにされてもどうしようもないので、青春18きっぷも確保して廃線危機でホットな三江線にも乗ってきたよ、というのが今回の内容だよ。
サンライズ出雲に、乗る!
やってきました東京駅。結構ぎりぎりにホームに上がったら既にサンライズが止まっていて、大慌てでNewdaysで物資を調達し写真を撮り電車に乗り込む。いやあ、まさかこれに乗る日が来るとはなあ。
今回取れたのはB寝台のシングル。シングルというのは2階建て車両の普通の個室で、今回はなんと2階が取れた。ありがたやありがたや。全景を撮り損ねたというか狭くて撮れないけど、だいたいこんな感じ。
ハンガー、コンセント、鏡、ゴミ袋まで付いていて素晴らしい。およそ幅1m x 奥行き2mくらいの空間にしてはかなり快適に過ごせる。往年のブルートレインではこうはいくまい(乗ったことない)。
動き出してもやはり快適。外からの音は当然聞こえるけど、よくある特急と比べるとかなり遠くから音が聞こえる感じというか、防音対策が相当に施されている印象だった。揺れはたまにガツンとくるけどモーター音が無いから静かだし、移動しながら半日を過ごすには最高だと思う。
サンライズVS睡眠
しかしながらベッドがあれば眠くなるのもまた事実。乗る前はずっと車窓を眺めていようと思っていても、ベッドの上に座ってしまえばどうでもよくなり、電気を消しカーテンを閉め布団を広げて眠りにつこうとするわけです。というわけで沼津を過ぎておやすみモードに入ったものの・・・
寝台列車に不慣れなのもあって、正直寝るには結構きつかった。起きたときの疲れがすごい。
「どこを走っているのかが気になる」というのもあって目が覚めるたびにカーテンを少し上げて外を眺めていて、見たのが富士、浜松、どこか不明(多分豊橋)、名古屋(前回サンライズを見に来たところ)、高槻、姫路だった。その後岡山手前の放送で起床。時間にすると0, 1, 2, 4, 5時台に起きていたことになる。こりゃきつい。半分は停車駅なので停車時の減速で起きるのかも。
まあ回数をこなすうちに慣れるやろってことなのかもしれないけど、慣れるほど寝台特急に何度も乗るって一体なんやねんという気もするし。外を一切気にせず寝るのに徹すればもっと寝られたのかもね。
朝のサンライズ
朝の放送が最初に入ったのは岡山県に入ってから。岡山駅ではサンライズ瀬戸とサンライズ出雲の切り離しシーンという見所があるんだけど、こっちは既にぐったりしていてどうでも良くなり、数分間の停車時間をベッドの上でぐったり座るだけで終わってしまった。
出雲だけになったサンライズは中国地方の山中を北に抜け、日本海側へ。道中はどこだか分からない上に天気も不穏で不安。
日本海側へ抜けるとちょっとマシになってきた。
というわけで9:58、終点の出雲市駅に到着。おつかれさまでした。
乗客からは大人気。これぞ旅行って感じがする。
これまで色々乗ってきたけど、降りた人が一斉に写真を撮り始めるような「これぞ観光列車!」といった車両にはいつも乗っていないので、こういった場面に参加するのは逆に新鮮かも。
次回があるならサンライズ瀬戸かなあ。平日はガラガラとの話もあるので、どうにかして完全なオフシーズンに乗ってみるのもいかがでしょうか。
三江線に、乗る!
さてここからは青春18きっぷでいつもの乗りつぶし。今回は「三江線」に挑戦してみた。
三江線は広島県の三次と島根県の江津を結ぶローカル線で、「三」次と「江」津で三江線。「江の川」という川に沿って走る全長110km弱の路線だ。元々は大正時代に建設が始まった路線で、部分的にしか開業していなかった頃は木材の輸送に活躍したそうなんだけど、全線開業したのがなんと昭和50年。その頃にはすっかり自動車の時代になっていて、集落を外れて走る鉄道なんて誰も乗らねえよという状態だったんだそうな。そうしてガラガラのローカル線が出来上がったのです。めでたしめでたし。
今回は島根県側の江津駅から乗ってみた。江津から三次に行ける列車は乗り継ぎを要する列車も含めて1日になんと3本しか無く、前後の移動も考えると今回の1本にしか乗れない。恐ろしや。
もちろん車両は天敵キハ120形だ。今回は左のラッピングされていない方、もちろん単行で。
乗ったものの
乗ったは良いものの、こちらはサンライズの疲れとタブレット片手に江津駅近辺をPokémon GO したのにポケモンが一切出なかったショックでぐったり。
江津出発時点では立ち客は出ないものの客はそこそこ乗っていて、自分の真横に眠そうな女子高生が座ってうとうとしながら自分の肩に何度も寄りかかってくる事案が何度も発生するくらいの密度である。というわけで廃線危機がささやかれる割にはまだ元気があるように見えた。このときは。
当然ながら数駅で客はどんどん降りていくわけで、ロングシートを見渡せばデジカメを持ったおっさんと時刻表を持ったおっさんしか残っていなかった。あっ、みんな18きっぱーだ。
18きっぱーらしき人物を除外すると乗客は1人が2人かといったところで、ぱっと見で廃線もやむを得ないとしか思えない。きっとバスの方が自宅も近くなって地元の人も気が楽なんじゃないだろうか。そんな気がする。
地上20mにホームがあり「日本一高い駅」とされる宇都井駅。停車時に窓越しに写真を撮ってみた。
うーん。
「列車待ち合わせのためこの列車当駅で○分停車します」と案内が入ると写真撮影のために数人が車両を出て行くというよくある光景も発生。
そんな感じで走ること3時間半、広島県の三次駅に到着ー。
長丁場おつかれさまでした。マジで廃線あるんちゃうかなー。
今回の行程と乗った電車
0日目/1日目
- 東海道新幹線:名古屋-東京(ひかり)
- 東海道線:東京-神戸(サンライズ出雲)
- 山陽線:神戸-倉敷(サンライズ出雲)
- 伯備線:倉敷-伯耆大山(サンライズ出雲)
- 山陰線:伯耆大山-出雲市(サンライズ出雲)
- 一畑電車北松江線:電鉄出雲市←→川跡
- 一畑電車大社線:川跡←→出雲大社前
- 山陰線:出雲市-江津
- 三江線:江津-三次
- 芸備線:三次-塩町 ※福塩線直通
- 福塩線:塩町-府中、府中-福山
結果的にこの日はキハ120に3度も、合計6時間以上も乗っていたことになる。これは苦行でしょう...。
あとリストにちゃっかり出雲大社が登場してるけど、前まで行っただけで中には入ってませんよ。
2日目
- 山陽線:福山-岡山(快速サンライナー)
- 赤穂線:岡山-播州赤穂、播州赤穂-姫路
- JR神戸線:姫路-大阪(新快速)
- 大阪環状線:大阪-新今宮(紀州路快速)
- 南海本線:新今宮-泉佐野、泉佐野-和歌山市
- 紀勢線:和歌山市-和歌山
- 和歌山線:和歌山-高田
- 万葉まほろば線:高田-奈良
- 大和路線:奈良-木津(奈良線直通)
- 奈良線:木津-京都
- 琵琶湖線:京都-米原(新快速)
- 東海道線:米原-名古屋(新快速)
2日目は広島県の福山から東に進み、ちょっと回り道をして名古屋に戻るルートだった。
和歌山線と桜井線万葉まほろば線なんかは奈良県の路線なんだけど、そういえば和歌山線は乗ってない区間が多かったし、桜井線万葉まほろば線も部分的に乗ってるはずなんだけど全線乗ったかというと記憶に無かったので今回乗ってみた。
ちなみに奈良繋がりで言うと、JR奈良線は路線名が「奈良線」のくせに全線京都府内で奈良県内の路線ではありません。覚えておくように(?)*1。
上の写真で写っているぴかぴかの車両は225系100番台。なんと今月から運転開始だそうで、運転が始まったばかりの新型車両に早速乗れることがなかなかないからちょっとラッキーだった。
あと最後はJR東海の新快速。311系が新快速に入っているなんて90年代かよ、と思ったら今でも毎日少しだけ存在するらしい。窓が汚いのは何とかしてほしいね。
おまけ
今回の旅で一番格好良く撮れた1枚。雄大!
ベストショットが信号機って・・・
というわけで
ダメ元でみどりの窓口に頼みに行ったらきっぷが取れてしまったので行ってきたけど、移動しながら一晩過ごすのはいいね。寝台特急全体がもうちょっと元気なら、逆にサンライズがかなり増えてブルートレインが更に早く駆逐されていたかもしれない。快適なだけに出雲・瀬戸しかないのは残念だね。土日はプラチナチケット状態なのに平日はガラガラとのことだから、もうちょっと利用が増えて欲しい。
さて今回も結局青春18きっぷを買ってしまったので残り3日の使い道を考えないといけない。もう日帰りで乗りつぶせるところがほぼ無くなってきたし、今夏はあんまり泊まりがけとかやりたくないんだけどなあ・・。特急や飛行機を併用しないと、みたいな話となるとまた18きっぷを遥かに超える支出が発生するしなんだかばかばかしいよね。
複数人数でぱーっと消費する手もあるんだよなぁ。
どうすっぺ。
では、また次回。