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空降るでいず

じゆうな いろで えがいて みよう

Nintendo Switchへのコメントにみるトレンド

ぐだぐだ書きたい ゲーム

 Nintendo Switchが発表されて10日あまりが経過した。

 はてなブックマークでSwitch関連の記事を見てはコメントを追ったりしていると、期待している人もいれば不安視する人もいて、反応は様々ではあるけれども全体的にはそこそこ好評に見える。

 さて、そのコメント(ブコメ)を色々とみていくと、その中に「2017年の任天堂ハードでその話するの!?」と突っ込みたくなるようなキーワードがちょくちょく出てくることに気づいた。目くじらを立てるほどでは無いにしても、ちょっと引っかかるというか。今回はそこについてちょっと書いてみたい。

そもそもNintendo Switchとは

 Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)とは、任天堂が2017年に発売する予定の"据置型"ゲーム機。

「据置型」と言いながら堂々と持ち出しているので実際の仕様は携帯型ゲーム機そのものだと思われる。タブレット型の本体の左右を脱着可能なコントローラーで挟むことで外では携帯ゲーム機となり、ドックに差し込めばHDMI出力で据置型ゲーム機となる。ドック経由の時は電源供給が可能なので、おそらくそのときだけ処理能力が上がるようになっているのではないだろうか。まだ色々隠された仕様はあるだろうけど大体そんなゲーム機らしい。

4K

 「このゲーム機は4Kで出力でけへんのか」というご意見がちょくちょく目に入る。テレビでは4Kの機種がかなり増えてきているので、そのご指摘もごもっとものような気はするけど・・・。

 いやあ、4Kはさすがに現時点では無理やで。

 現時点(2016/11/1)で販売されている据置型ゲーム機の中に、4K出力に対応する機種は未だ存在していない。「嘘つけ」と思ったそこの貴方、PS4Proは今月10日の発売でございます。もうすぐですね。

 そのPlayStation4 Proは4.2TFLOPSもの処理能力(通常のPS4は1.8TFLOPS)を持つモンスターマシンで、そのパワーでようやく4KとHDR出力が可能になっている。そんなPS4Proの開発指揮を執ったマーク・サーニーのインタビューを読んでみると。

av.watch.impress.co.jp

・・・どうやら端から端まで完全な4Kではないらしい。ところどころ4K相当の処理をして、最後に2160p(4K)にアップスケールして出力しているとのこと。

 もちろん画質が悪いとか4Kの看板が嘘だとかは言わないし、多分相当きれいな映像が出力されるのだろうとは思う。ただ家庭用ゲーム機で今のところ最高峰となっているPS4Proですら工夫の末の4K出力ということは、4Kの映像を生み出すことにどれだけコンピューターのパワーが必要なのか、そこは押さえておいた方がいいのではないかと思う。

 そこにSwitchですよ。SwitchのGPUNVIDIA Tegra。世代は不明)がどの程度のものかは分からないけど、ある予想ではせいぜい1TFLOPSくらいじゃないかとか言われている。この時点でPS4Proに4倍の差を付けられているわけです。PS4Proですら工夫の末に4K対応しているというのに、Switchに4Kの出力をさせたらどんなガタガタのカクカクCGが出来上がってしまうのか、想像するだけで恐ろしい。

 もちろんSwitchが非力だと言っているわけではなくて、それだけ4Kの要求が高いという話。

 みんな簡単そうに4K4Kって言うけど、テレビが放送で流れてきた映像を4Kにして画面に出力するのと、ゲーム機が画面の端々まで全て4Kで瞬時に作り込むのとでは処理量が全然違うと思うんですよね。ひょっとしたらHDMIの出力だけ2160pで、とかいう訳の分からん無茶はできるのかもしれないけど、そういう数字上の解像度を上げるような作業はテレビに任せればいい訳で。

 というわけで、Switchの4K対応は無いと思います。PS4ProやNew3DSみたいな強化版が数年後に出てきたとしても、2〜3年では厳しいんじゃ無いかなあ、という気がする。

全然関係ないけど

 うちの実家のREGZAが4Kなんだけど、あのテレビでYouTubeのHD動画を見たらめっちゃきれいなんですよ。超解像すげえ。Splatoonも4Kテレビで表示させると流石に一部のジャギーが多少気になるものの、おおむねきれいに処理できていてびっくりするよ。だからやっぱり最後はテレビに任せれば良いんだって。

VR

 「SwitchはVRに対応せえへんのかいな」という意見もよく見かける。えー、任天堂がVRやるのー?

これに関しては自分の予想はこんな感じ。

  • Nintendo SwitchはVRには対応しない
  • ただ任天堂の中で研究は続けていると思うしやっていないはずがない
  • あるとするなら次世代機で

 まずコストの問題。Oculus Riftが散々期待されておきながら9万円でがっかりされてしまった件もあったし、大好評のPSVRでさえカメラ無しで4万5千円もする。後発だとさらにコストダウンは進んで値段は下がるかもしれないけど、果たしてそれでも周辺機器として購入を検討してもらえる価格帯になるだろうか。当面無理じゃないかな。のぞき込んでそれでおしまいのバーチャルボーイとは訳が違う。

 続いて対象年齢の問題。お子さんはVRやっちゃいけないんだって。なんでも斜視になってしまう可能性があるとかなんとか。対象の世代を絞らないのが任天堂なので、子供が除外されるようなハードをそう易々と用意するかというとそれは無いだろう。そこがクリアされてからでないと難しいんじゃないかと思う。

 あとはまたハードのパワーの問題。VRというのはフレームレートが重要だそうで、少しでもカクカクするとすぐに酔ってしまうのだとか。Switchに積まれるTegraがどの程度の性能かは分からないけど、そこが安定して動くような状態でないと厳しいんじゃないだろうか。もちろんSwitchが非力だと言うつもりはないけど、あれはよっぽど余力がないと動かない類のものではないかとも思う。PCでVRやるのも要求スペックがやたら高いって言うし。

 みんな簡単そうにVRVRって言うけど、ゴーグルに画面を映せばそれで終わりって訳じゃないからねえ。それだとまさにバーチャルボーイになっちゃうわけだし、あれ以来任天堂は3Dテレビが流行りかけたときでさえ「メガネはかけへんやろー」みたいな反応をするようになっているわけで。

 それにWiiUゲームパッドで非対称の遊び(と勝手に呼んでるんだけど、ゲームを4人で遊ぶときに一人だけゲームパッドで後はWiiリモコンとかいう不平等な状態のこと)には懲りているはずなので、PSVRみたいに一人だけかぶってほかは観戦したり協力プレイで参加したりっていうのはちょっと考えにくいかなあ。

 というわけで、SwitchのVR対応は無いと思います。・・・といいつつ、ふと「VRゴーグル部分だけで単体動作するバッテリー駆動のバーチャルボーイ」という可能性もあるような気がしてきた。中身はTegra(Switch互換)でカセットの形だけ3DSみたいに変えて簡単には刺さらないようにして。でもそれは相当年数が経たないと無理だな。というかそれをかぶったまま外に出られると色々ヤバイから絶対ないわ。今の無し。

テレビという機器自体の普及度合いについて

 これに関してはもう突っ込んでしまった。

Nintendo SwitchのVR対応や3DSの今後について任天堂の君島社長がインタビューで明かす - GIGAZINE

ブコメでよく「テレビの普及」に言及する人が多いけど、HDMIが付いてりゃ何でも良いので(PC用の)モニタでやってる人も多いんじゃないかと。個室に置けるサイズで高画素だし

2016/11/01 00:23
b.hatena.ne.jp

 これはNintendo Switchのコンセプトにも関わるところだけど、どう見ても携帯機なのに任天堂が据置機と言い張るのは何故か、というテーマがあって、それに関連してなのか「テレビ」というAV機器自体の存在が未だに家にあるのかどうかという話題を持ち出す人をちらほら見かける。

 思えば家庭用ゲームコンソールというのはテレビに繋いでなんぼの機械で、ファミコンはあのアンテナ線をなんとか繋いで画面に出力していたし、Wii Uだってテレビを占領されていても手元のゲームパッドで遊べるしリモコン操作もできるしというけっこうなスグレモノだった。その依存してきたテレビというものが無くなりつつあるのではないか。それは危ない、という話かな。

 まあ、それもそうなんだよねえ。テレビというのは一家に一台の時代があって、そこから一部屋に一台の時代になって。うちの実家なんて2人しか住んでないのにテレビが4台もあるし。そういったものがまた減少しつつあると。

 ただ個室にテレビがなかったとしてもパソコンのためのモニタがあったり、HDMIで繋がる何らかの映像表示デバイスがあればどうとでもなる話なのであまりテレビという存在にこだわる必要はないんじゃないかという気がする。特にゲーマーや海外市場ではその傾向が強いかもしれない(勝手な憶測)。

 一つ気づいたことがあるけど、それはこのあとで。

感想

 ゲーム機の性能を測るときの指標って何なんだろうねえ。

 はるか昔はビット数がその役割を果たしてたんだろうけど、あれも意味不明な数字になってたし、「これに対応していたらすごい」みたいな分かりやすい何かが必要なんじゃないかなぁという気はしている。GPUとかの計算能力を測るときにFLOPSはあるけどいまいちピンとこないし。

 今はそれが4KやVRになっているということなんだろうね。

 ただまあ、4KもVRも最先端というかかなり上等な機能の部類に入るので、長らくそこそこスペック路線を走る任天堂がそういうところをいきなり取りに行くとは思えないんだよね。今度は良さげなTegraを積んでいるとは言え、スペック競争に晒されるとしんどいのはこれまで通りだろうし、ましてや本体がタブレットサイズ。だからといって遊びの幅を広げようとインターフェースで奇をてらうとサードパーティがどんどん逃げていくし、なかなかしんどいところだねえ。

突然気づいたSwitchの利点

 そういえば、ゲーム機って、どこに置いてる?昔のゲーム機はどこに置いてた?

 ファミコンとかって、地べたに置いてなかった?ケーブルを繋いで、カセットを上から差し込んで。自分、ファミコン、テレビ、くらいの距離感だったと思う。きっと初代のプレステもそんな感じだったはずだ。どこかから引っ張り出してきて、線を繋いで、ディスクを入れて。

 これはディスクやカセットと言った媒体の入口が本体上側にあるせいで、開放された場所に置くしかなかったということになる。遊ばないときは邪魔になるので、ケーブル類やコントローラーと一緒に片付ける。

 これが本格的に変わりだしたのはPS2で、パソコンのドライブみたいに前にトレイが出てくるようになった。そしてPS3ではコードがワイヤレスに。すると、ゲーム機がいつの間にかテレビラックの住人の仲間入りを果たしていた。BDレコーダーと仲良く並ぶゲーム機の姿が今は当たり前の日常になっていると思う。

 Switchはこれができない。上からドックに差す以上、開放された場所に置くしかない。

 となると、遊ばないときは邪魔になるので、ケーブル類やコントローラーと一緒に片付けることになる。言い換えると、片付ける、つまりドックごと持ち歩けることがかなり容易なハードになっている。WiiWiiUは(他社のゲーム機も)徹底してリビングルームの大型ディスプレイを押さえに行っていたけれど、このSwitchにはその必要がない。単体でも遊べるし、ディスプレイに繋ぐにも家の中のどのディスプレイでも、あるいは他人の家にドックごと持ち込んでも難なく遊べてしまう。

 Switchはひょっとするとゲーマーとゲーム機の関係を一昔前のあり方にスイッチしてしまうんじゃない?持ち運ぶつもりはないけどつなげっぱなしでもなく、遊ぶときだけ持ってきて。人の家にゲーム機ごと持っていって遊んで。いつの間にかゲーム機が重く大きくなってしまってやりにくくなったこと一つ一つが簡単になってしまう。

 最近は「LANパーティ」とかいうコンピューターを持ち寄って対戦する遊び方もあるようだし、そういうところで持ち運びの容易さが活きてくるんじゃないかと思う。紹介映像ではやたらと外に持ち出してコントローラーを分割して遊んでいたけど、おそらくあれは極端な例を出しただけで、実際にはドックからまるごと持ち出して人の家に行くとか、もうすこし携帯ゲーム機然とした遊び方に収束するはず。

 Switchがどういう風に使われるかは分からないけれど、そういう遊び方に自由度があるあたりは任天堂らしいと思う。まだまだ具体的な情報が出てこないので続報に期待しつつ、あれこれ考えてみたい。

その前におやすみ。