空降るでいず

じゆうな いろで えがいて みよう

青春18きっぷ2017夏・2回戦(ひたすら北へ!)

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 先週の木曜日の夜から青春18きっぷ3日分を使って出かけてまいりました。今夏の前半2日分は以下のエントリで。
tsukuisu.hatenablog.com

 先日の前半2日が九州方面だったのに対して、今回の3日は真逆の方向、つまり北海道へ。3日もあればそんなところまで行けるんですなあ。

みどころ

 こんなところがみどころだったような気がします。今回も淡々と乗り継ぐだけだし、乗り換え時間も全体的に短めだったからねえ。

0日目~1日目:ムーンライトながら

 今回は名古屋を出発するのに全席指定の夜行列車、快速「ムーンライトながら」に乗ることができた。きっぷを取るのがなかなか大変なようだけど、今回は木曜日出発だったからかなんとか取れてよかった。

 列車に乗る前から、ホームに座り込んでサントリーの「ほろよい」を飲みながら顔を真っ赤にしてべろんべろんになってるおっさんがいて異様な雰囲気。っていうかほろよいでそんなべろんべろんになるの無理やろ。

車両はこれ。
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 特急「踊り子」でおなじみ185系。まぁ~これがしんどい!こんなもん夜行列車に持ってくるな!と言いたくなるしんどさだった。

 とにかく座席のシートピッチが狭い。さらに座席の足元にヒーターだかのユニットが鎮座しているので足元の隙間が空いておらず、足を伸ばせない。シートも大して座り心地が良くない。隣に座った若いお兄さんはシートを軽く倒してみたりテーブルを倒して寝てみたりと悪戦苦闘したあげく、最後は諦めた上になんと静岡で降りていったし。静岡停車って午前2時やぞ。

 さらに自分の後ろの席にはさっきの酔っ払いが乗車。すぐさまシートをバタンと倒し、両足を前席にどーんと突っ張らせてリクライニングを阻止する体制に。ふざっけんな・・・!!! まあ、おっさんが寝たところを狙ってリクライニングしたんでいいですけど。

 静岡からは若いお姉さんが隣に乗ってきた。この時間までどうやって時間を潰したんだろうか。お姉さんはお姉さんで寝ようとあの手この手で苦戦。首枕を使っては諦め、テーブルを倒しては諦め、最後は普通の姿勢のまま寝るようになったけど左右に倒れる倒れる。こちらも沼津を過ぎた頃にようやく眠れるようになったのに、最終的にこっちに倒れ込んでくる形で起こされて終了。藤沢のあたりからはずっと外を眺める事になってしまった...。

 まあ、あれですよ、快速の指定席券は520円なのでね、文句言う権利無いんですよね。全席指定なだけましってなもんです、ええ。

 次に乗る機会、あるのかなあ。しんどいなあ。朝一で東京を出発できるのは有利だと思うけど、これはけっこうきつい。当たりが悪ければ地獄の様相を呈する車内になるようだし。

2日目:乗り換え待ち

 今回の移動は乗り換え時間が1時間を切っている事が多く、なんとなくの駅前散策すらできないことが多かった。そんな中でも2日目は乗り換え待ちの時間が比較的長かったところもあったので、そこを載せたい。

青森駅

 青森駅津軽線に乗るまで2時間弱の時間ができたので、とりあえず外に出てみた。改札周りが大混雑しているので何かと思ったらちょうどねぶた祭の期間中だったのね。駅前もお祭りモードで、地元のテレビ局もカメラを回していた。

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 そんな中で目指したのは、青森駅前にある青函連絡船メモリアルシップ「八甲田丸」。あれ?1月にも似たようなところに入ったような・・・

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 中の展示は函館のものより幅広く、当時の青森の市場をやたらリアルな人形で再現するなど当時の生活や文化を紹介する博物館としての側面も強かった。そして船内のエレベーターで下のフロアに降りると、なんと目の前に鉄道車両が!青函連絡船にそのまま鉄道車両を載せて輸送していたまさにそのフロアまで展示になっていて驚いた。さらに階段を降りるとエンジンまで見られるし、至れり尽くせりの内容と言えるかな。

ちなみに屋上からの眺めはこんな感じ。

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以上、青函連絡船でした。

 ちなみにこのすぐ横には、かの有名な「津軽海峡・冬景色」が大音量で流れる碑が立っていた。最近もTwitterで「赤いボタンを押したら大音量で曲が流れた」みたいなツイートがあったので押してやろうと近づいていった結果・・・センサー式でした。

なんやあの車
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三厩駅

 ・・・読めない。そして圧倒的田舎感。

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 そんな津軽線の終点・三厩(みんまや)駅、折り返しの電車が出て行くまでの30分弱の間に猛ダッシュで海の前まで行ってみた。

これをダッシュ!
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結局何も見えず。

なんだあれは。
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奥津軽いまべつ駅

津軽線津軽二股駅で下車。右の建物は道の駅。駅の横に道の駅・・・??
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そして左に北海道新幹線奥津軽いまべつ駅。駅の横に別の駅・・・??
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 すぐ隣に駅があるけど、方やJR東日本(遡れば国鉄時代から)の駅、方やJR北海道(海峡線→北海道新幹線)の駅と言うことで全くの別駅になっている。「乗り換えできるよ」という扱いになった*1のも新幹線ができてから。

 それにしても、新幹線駅ということで駅舎がやたら立派。貨物線を一旦脇にそらす都合上こんな仰々しい構造になってしまったというのもあるだろうけど。

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 ここでこの写真を撮っていたところ、中高年の御一行に「写真を撮ってくれませんか」と声をかけられ、1枚だけ撮影した。「この駅新しそうですけど、いつできたんですか」なんて聞くので、それをよそ者に聞くかと思いつつ「新幹線ができたときからなので去年ですかねー」「ああ、それじゃ去年ですねー」なんて会話をしたり。どうやらこの御一行、プロの演歌歌手とそのスタッフ(?)だったらしい。おそらくこの方

 さて、鉄道で津軽海峡を越えるためには北海道新幹線に乗るしかないので、ここから函館(新函館北斗)駅までは新幹線で移動。ちなみに青春18きっぷには格安で北海道新幹線奥津軽いまべつ木古内間のみ)に乗れるオプション券があるけど、今回はそれに頼らずえきねっとで切符を買い、終点まで乗ることにしていた。早く買うと4割引になるえきねっと強い。

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 115段あるという階段を数えながら登り、116段だったことに恐怖しながら改札へ。あとはのんびり電車を待つだけ。この先に青函トンネルが。

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3日目:スーパー北斗

 今回の旅では特急を使ったワープを2回している。そのうち1回が青函トンネル越えで、もうひとつが長万部東室蘭間のスーパー北斗によるショートカット。

「お見舞いしてやるぜー」でーん
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 いやあ、スーパー北斗に乗ってめちゃくちゃびっくりした。

大動脈っぷりにびっくり

 まず乗客。めっちゃ多いやん!7両も繋いでいる時点で気づくべきだったんだろうけど、長万部から乗ったら既にほぼ満席。自分は指定席*2なので場所はあるとはいえ、手荷物盛りだくさんで通路を通るにはちょっと申し訳ない。

 さらに車内販売もアテンダント複数人体制で更にびっくり。1時間に1本程度の列車ながらその内容はまさに大動脈の様相で、やっぱり函館~札幌間って需要あるんだなぁというのを見せつけられた感じがする。

 自分が乗った2号車はたまたま車内販売用の弁当の積み込みをする場所だったらしく、長万部駅から電車に乗るときにドアが開いたら目の前にアテンダントのお姉さんが2人いて「ご乗車ありがとうございます。こちらは2号車です」みたいなことを言われたのでなんじゃこりゃってなってしまった。ワゴン販売のお姉さんが待避した先にたまたま乗り合わせると丁寧な対応をされることはあるけど、明らかに待ち構えている体だったので正直びびった。

 でも後ろにいた老夫婦らしき男女(地元の弁当屋)もそんなに荷物を抱え込んでいるようには見えなかったけどな。弁当を何個積み込んだのかしら。

揺れっぷりにびっくり

 席に座ってからもびっくり。めっちゃ速いしめっちゃ揺れるやん!直線では滑らかに直進するも、中途半端な場面で妙に左右に揺れるし最初の10分程度は不安しか無かった。

 最初は保線が悪いんじゃないか、これが噂のJR北海道の・・・みたいなことを考えていたけど、途中で気づいた。これ振り子が原因だ。

 今回お見舞いしているキハ281系はカーブで傾く振り子車両。揺れのタイミングを気にしてみると、傾ききったときと、元の状態に戻ったときに左右に変な揺れが発生しているように思う。法則が分かればなんとなく大丈夫な気がしてきた。

 でも制御付き振り子の車両ってこれまでにも383系とか四国の2000系とかスーパーはくととか乗ってきたけど、そんな揺れを気にしたことは無かったのになあ。何でそのタイミングで揺れるのか。

 乗客の皆さんは日頃から慣れているのか全く気にしていない様子。というかむしろ快適くらいに思っていそう。何がすごいってやっぱり車内販売のアテンダントさんね。こんなに傾いてこんなに揺れてるのにすいすい車内を移動している。いやープロってすごいなあ。

 確かJR北海道の特急は振り子使うの止めたんじゃ無かったっけ?と思ったら、使用を止めたのはキハ261の車体傾斜装置*3のことらしい。廃車になるまでは281も283も豪快に傾き続けるわけだ。

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 早めに引退させられそうな情勢ではあるけどがんばってほしい。

 青森から北の風涼しすぎでしょ!室蘭も函館も苫小牧も気温が吹っ飛ぶ涼しさで驚いた。日陰で風だけ受けられる環境であれば最高なのでは。地元の高校生が列車に乗り込んできたときに「涼しい」を連発していたけど自分にはむしろ車内の方が暑いくらいに感じられた。あの風いいなあ、うちの近所にもあんな風吹いて欲しいわ。

なお冬

恒例

いくら丼。うまい。


行程

 上で全く言及しなかったけど、今回は新潟を経由して、日本海側を北上してのルートでした。せっかくGoogleマップのタイムラインを使って移動履歴の地図を載せようとしていたのに、ロケーション履歴がいつのまにかOFFになっててあえなく失敗。

0日目/1日目

  1. 東海道本線(名古屋→東京)
  2. 山手線(東京→上野)
  3. 高崎線(上野→高崎)
  4. 上越線(高崎→水上→長岡)
  5. 信越本線(長岡→新潟、折り返しで新潟→新津)
  6. 羽越本線(新津→鶴岡)

 高崎線では早速2階建グリーンに乗ってしまった。グリーン料金が980円とかで早速ながらの倍くらい取られているのがなんともw とはいえグリーン車は流石の快適さ。早朝であるうえに通勤ラッシュとは逆方向でガラガラだし、前の座席の下に足を突っ込めるのでのびのび移動できた。素晴らしい。

E129系にも初めて乗った。今時の普通の東日本車って感じですね。
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2日目

  1. 羽越本線(鶴岡→酒田→秋田)
  2. 奥羽本線(秋田→大館→弘前→青森)
  3. 津軽線(青森→三厩、折り返しで三厩津軽二股
  4. 北海道新幹線奥津軽いまべつ新函館北斗
  5. 函館本線新函館北斗→函館)

見慣れない特急車両やリゾート用の車両が見られるのはちょっと嬉しい。
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733系は1月にも乗ったね。
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3日目

  1. 函館本線(函館→長万部
  2. 室蘭(本)線(長万部東室蘭東室蘭←→室蘭東室蘭→苫小牧)
  3. 千歳線(苫小牧→南千歳→新千歳空港

731系に初めて乗った。733系との分かりやすい違いは出入口のステップがあるかないか?
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帰り

 これだけ時間をかけて北海道まできたので、帰りは当然こういうのが出てくる。
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なんかうじゃうじゃいる・・・多すぎない?

 今回は時間の都合でJAL。実は自分でお金を払って(?)JALに乗るのは今回が初めて。コンソメスープをがぶがぶ飲むぞー!(当然1杯だけです)

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空港。

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空。

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空港。

あっさり帰ってきたぞー!お疲れー!!

*1:とは言っても当駅乗り換えの切符は発券できないし、津軽二股駅での乗り換え案内も無い。当駅乗り換えを要求するのは青春18きっぷ北海道新幹線オプション券くらいでは

*2:これもえきねっとで取っていた。JR東日本エリアじゃないからか割引は無し

*3:空気ばねをつかった仕組みで、振り子では無い