JR東海が発売している「四国たびきっぷ」というきっぷで四国に行ってきた。
ここ数年で電車に色々乗ってきた中では珍しく、特急の自由席も乗り放題。これで移動が捗る捗る。
みどころ
今回は(も)乗るばっかりなので見所もなにも無いような...
1日目:新型車両2600系
高松からは特急うずしお。12月に営業運転を始めたばかりの2600系が来ていた。
見た目はこんな感じ。
車内はプレーンかつクリーンな雰囲気(?)
「機能性と快適性をそこそこ追い求めつつコストダウンと図った結果、若干新幹線寄りになった」という感じの車内。座席はE7系の普通車に似ていてヘッドレストが動かせるし、有り難いことに"全席"コンセント付き。案内板の表示も見やすく、照明のLEDは間接照明で明るくしかし眩しくない。
ディーゼルカーなのでエンジンの振動は多少来るものの、全体的には快適。よかったよかった。
ちなみにこの2600系、従来車両(カーブが来ると振り子方式でごろんと車体を傾ける)と異なり空気ばねで傾く仕組みを採用しているそうなんだけど、他の路線で使うには傾けるための空気の量が足りないということで、今後の量産を断念。今ある車両だけで打ち切りになるそうな。このまま徳島~高松間でしか走らない車両ということになりそう。
2日目:道後温泉
初日に徳島にいたと思ったら2日目には道後温泉。今回唯一の観光地のような。
さすがは観光名所。外国人もそこそこいるし、道後温泉本館に向かう商店街もいかにも観光地ですといった趣の商店街で、土産物屋が多く並んでいた。
道後温泉の方は色々プラン(?)がある中で、最低ランクの風呂に入るだけ410円+タオルのレンタル数百円だけにした。タオルをどうするかでごたごたしてしまったせいで石鹸を入手し忘れ、本当に風呂に入って身体を流すだけになってしまったのはもう仕方ない。
風呂に入るだけなら、普通の銭湯みたいな感じだね。風呂の真ん中にどーんと石の湯口があるくらいで、その左右にどこでもよく見るプッシュ式のシャワー+蛇口のアレが片側7枠くらい存在するくらいかな。そんな風呂が(男湯は)2つある。更に1000円以上出せば上の階で休憩できるようになるし、さらに支払うと別の風呂にも入れるんだとか。今回のところは、さわりだけということで。
行程
1日目
新幹線で岡山に到着、そこからはひたすら乗り放題。
マリンライナーで四国入りして、そこから四国の東側に向かい、南東まで行って徳島に戻ってくるというコース。
- 瀬戸大橋線(宇野線/本四備讃線/予讃線:岡山→高松)
- 高徳線(高松→池谷)
- 鳴門線(池谷→鳴門、折り返しで鳴門→池谷)
- 高徳線(池谷→徳島)
- 牟岐線(徳島→海部)
- 阿佐海岸鉄道阿佐東線(海部→甲浦、折り返しで甲浦→海部)
- 牟岐線(海部→徳島)
岡山からはとりあえずマリンライナー。
このマリンライナー、反対側の先頭車は2階建て車両(指定席)になっている。乗ったことがあるので今回はやめた。
徳島からは片道2時間以上、往復5時間の長丁場だった。これだから盲腸線はつらい...
最後の数キロだけ第三セクターの路線。
そして終点がこちら。じつは最後の一駅だけ高知県なので、高知県初上陸となる。
うーん、終点。
ちなみに上に写っているバスに乗ると、約2時間かけて室戸岬経由で土佐くろしお鉄道の奈半利駅まで行ってくれるそうな。利用すると盲腸線は回避できたものの、乗り継ぎがタイトなことや、あとの予定が回らなくなることから今回は諦めた。
さて、戻って徳島駅。毎度の事ながら徳島駅は改札外と改札内のギャップが激しい。
改札外
3日目
残した区間を移動。
- 予讃線・内子線(松山→伊予大洲)
- 予讃線(愛ある伊予灘線経由:伊予大洲→松山→多度津)
- 土讃線(多度津→阿波池田、折り返しで阿波池田→宇多津)
- 瀬戸大橋線(宇多津→児島→茶屋町)
- 宇野みなと線(茶屋町→宇野、折り返しで宇野→茶屋町→岡山)
松山から香川方面へは特急「しおかぜ/いしづち」。本物もかっこいい。
いしづち車内からチラッとしまなみ海道。
児島駅はジーンズの聖地なんだそうで、こんなキャラクターもいた。
本州側なのに何故かフリー区間に含まれていた宇野線(宇野みなと線)も乗車。高松へのフェリーの玄関口だから?
そしてフリー区間最後の乗車がこちら。最後に、末期色...。最後にこれかー...
というわけで
「コロニーな生活」で未だ位置登録を果たしていない県が高知県・愛媛県・長崎県の3つだけになっていたので、今回は高知愛媛を通ってきました。この3日間で「乗りつぶしオンライン」上のJR四国の乗車率は100%!*1 コロニーな生活も徳島・香川・愛媛がスタンプ制覇、高知がスタンプGETと結果は上々。
今回がいつもと違ったのは、特急が乗り放題だったこと。いやあ、楽だわあ。四国だと快速の代わりに特急が走っているような感じで、特急料金込みの定期券が発売されているし、特急で移動する高校生もよく見かけた。単行でゆっくり移動するのもつらいからねえ。ただこういう体制って元々の本数が少なくて、かつそれなりに特急網が揃ってるからいけたようなものでもあると思う。特急は速いんだけど、こういった特急込みのフリーきっぷを使うのも路線次第かな、という感じ。
フリーきっぷも特急での車内検札があるたびにスタンプを押されていくので、気づけばスタンプだらけになっていった。いつもはこういうことがないのでちょっと新鮮。
ちなみにアンパンマン列車で押されたスタンプ(右下)は、ちゃんとアンパンマン柄だった。凝ってるなあ。
しかし、こんなに押されたきっぷも結局は新幹線の復路乗車券なので、最後は名古屋駅の自動改札に回収されてしまった。機械に淡々と吸い込まれて終了というのは、ちょっと寂しいものだね。青春18きっぷが手元に残るのとは対照的。
そんな四国の旅でした。次は長崎かなー。そもそも次なんかあるのか?とここ数回は思いつつ、また次回。
*1:瀬戸大橋近辺の絡みで宇多津~坂出間には乗っていないので、じつは100%ではない