空降るでいず

じゆうな いろで えがいて みよう

Splatoonに出てくる公共の乗り物の話

 Twitterではバレバレですが、Splatoonをだいぶ前に買いました。Wii Uも持っていなかったので本体も買ってます。
 とっても楽しいオンライン対戦のゲームで、飽きることなく遊べてとても良い。

映り込む乗り物

 Splatoonの魅力や面白さはいろんなブログで言及されているので、ここではそういうのは割愛してゲーム中に出てくる交通機関を紹介したい。
(そういえばこのブログ最近は電車ネタがやけに増えてる気がする…)

電車

 ゲームを始めると最初に訪れる「ハイカラシティ」。街そのものがメインメニューみたいなものだ。
 このハイカラシティの周囲を走っているのがこの電車。
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 色はハイカラシティを訪れるたびに数色のうちのいずれかがランダムに変わるようになっていて、このときは紫だった。シルバーのボディに縦の帯というちょっと変わった構成のカラーリングでスプラトゥーンの世界に割とうまく馴染んでいるように思う。
 さて現実でこの配色の車両と言えばやはりこれでしょう。
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 京都市営地下鉄の10系。任天堂の本社も京都の烏丸線の近くにあるので、まさしく地元の車両と言ったところかな。ゲーム中に出てくる電車を前から見るとちょっと山手線用のE231系っぽくも見えるけど、この縦の帯を正面から見て中央の少し左に配する塗り方はまさしく京都市交10系ではないかと思う。

 ちなみにゲーム中の電車は2両編成で、反対側はいわゆる切妻のような状態になっている。それがこちら。
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前と全然違うじゃないの!ここまで前後で顔が違う電車を走らせているのはJR西日本くらいではないだろうか。というのは置いておいて、関西人ならばこの顔を見るとピンとくるはずだ。そう、この顔は阪急に近い。
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 貫通扉が長めに伸びているので5000系のリニューアル車のようにも見えるけど、とりあえずざっくり「阪急っぽい」とだけは言える。阪急も京都は河原町まで走っているので任天堂の地元の電車と言えるでしょう。

バス

 7月になってアップデートで投入された「タチウオパーキング」というステージ。そこで外を眺めるとステージの横を高速道路が通っていて、時折路線バスが走っていく。高速道路で普通の路線バスが走るのってどうよ?って気もするけど、そこは気にしないことにしよう。
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 拡大してみると左側通行なのに右側に扉があるという客を危険にさらしかねない扉配置をしているけどそこも見なかったことにしよう。
 そのバスのカラーリングは見るからに京都の市バスと同じだ。流石に帯の配置までは合わせていないけど、緑の濃淡二色で構成しているのは京都っぽい。

乗り物に見るスプラトゥーンの方向性

 任天堂のゲームは言ってもマリオやゼルダを時々買うくらいだけど、どれもファンタジーっぽいと言うか現実からは離れた世界観なのでまず電車やバスは出てこない。ゼルダで汽車のゲームがあったけどそれも大幅にデフォルメされたものなので、ここまではっきり(今時の)電車だバスだと言えるものが任天堂のゲームの中に出てきた記憶というのがあまりない。
 スプラトゥーンに出てくるキャラクターは基本的にプレイヤーがイカで、あとはタコとかクラゲとか海の生き物で構成されている。それとは別にストリート系(今もこう言うか知らんけど)でファッションや世界観を揃えていたりしている。そうすると、そのあたりのセンスや世界に必要な部品が必然的に現代に寄ってくるんじゃないか。その中の一つの要素としてバスや電車(や飛行機)が普通にそこら辺を通っている世界が出来上がっているんだと思う。
 その中でバスや電車も近場にある車両をベースに作られていている。あまりそういうのが好きなスタッフがいなくて近くの交通機関を上手にデフォルメして乗り切った可能性もあるだろうけど、やろうと思えばもっとファンタジーに寄せた車両を走らせることも出来たはずだし、今までの任天堂タイトル(で、しかも子供も十分視野に入れたアクションゲーム)ならそういう道を選んでいたはずだ。
 それを行わない世界観のゲームを任天堂が重点的なタイトルとして用意してきたのもちょっと意外だし、逆に創造的な冒険に出なかったことによって遊びの部分に力が入り地に足の着いたものがこうして出来上がったのかなぁと思う。マリオやゼルダやそれ以外の人気シリーズの新作ばかりがぐるぐる出続ける任天堂の中で、スプラトゥーンはうまくその流れを断ち切ることのできる作品に見える。
 このまま後に続く新規タイトルが続々と生まれて、既存のシリーズを忘れてしまいそうなくらい普及してくれたらいいのに、そういう流れは生まれるんでしょうか。

とりあえず、今日も楽しく塗りまくりますよ。じゃ!