空降るでいず

じゆうな いろで えがいて みよう

ルノー ルーテシアを借りて紀伊半島をぐるっと回るの巻

ごめんなさい。また書きすぎました。超短くしたのも書いたので、良かったらそちらだけご覧ください。

 最近自分の中で急に「ルノーのルーテシアがアツい!」というよくわからないブームが到来。公式サイトや各自動車サイトのレビューを読んでは「かっこいいなぁ」とぼんやり思う毎日が続いていた中、ルーテシアをレンタカーで安く借りるという販促感あふれるキャンペーンが行われているのを発見した。もうすぐキャンペーンが終わるようだし、せっかくなので利用してみたよ、というのが今回の内容です。

あと例によって話があっち行ったりこっち行ったりするのでその点ご容赦ください。

というわけでルーテシア

 こちらがルーテシアです。ご覧ください。\デン!/
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どれやねん!
拡大して見てみましょう。
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 こちらがルノーのルーテシア。おおきなルノーのマークが目立つのと、あと間近で見ると曲線がきれい。最近の車はコンパクトカーのクラスでも幅が広いので、それを活かしてか割と曲線に凝った自由なデザインの車が多いように思う。ルーテシアの場合は後部ドアからリアにかけての絞り込みが良くて、さすがフランスの車だなぁと思った(小学生並みの感想)。
 ちなみにリアはこんな感じ。


後ろも鋭い目つきでかっこいい。

あ、ここからしばらく細かい話が続くので読み飛ばしてね。(というか細かく書きすぎなんだよね、昔からの悪い癖だよほんとに)

ついでに運転席周り

運転席まわりはこんな風。
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 計器類中央の楕円の中にデジタルのスピードメーター。左の円(というかおにぎりみたいな?)にタコメーター、右の円に燃料計。

 スピードメーター上部の空間にはデジタル表示でオドメータートリップメーターが表示されるんだけど、エンジン始動直後は「リアシートのシートベルトがひとつも差し込まれていない」とか「路面凍結の恐れがあります」といった内容が英語で表示される。

 ただ、リアに人どころか荷物すら置いていないのに「リアシートベルトが差し込まれていません」が出るのは正直言って気味が悪い。後ろに見えない客人が乗っているかのような表示はなんとかならんかな。

 さて写真左下の日が当たっている部分にあるスイッチがエンジンのSTART/STOPスイッチ。最近はスイッチ始動がすっかり主流になった感あるけど、こんなところにあるのかよと。そしてその隣にスリットがあって、これが実はキーの差し込み口になっている。

 この車のキーは薄くて面積の大きなカードキータイプになっていて、ここにキーを差し込むと車の電源が入り、更にその状態でスイッチを入れるとエンジンがかかるようになっていた。こんな操作が一発では絶対に分かるはずも無く、初見殺しにもほどがある(貸し出し前にちゃんと説明されました)。

 ネットでいくら画像を検索しても出てこなかったのがサイドブレーキ周り。
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 カップホルダーがあるのかないのかがネットをいくら探しても分からなかった。実際にはフロント1、リア1でペットボトルが置けるようになっている。特にフロントのは日本車のこの手のホルダーと比べると溝がかなり浅いものの、ペットボトルを安定させるには十分だったよう。

 この隣にもう一回り小さな丸い空間があるんだけど、どうにもペットボトルも350ml缶も置けそうなサイズではなく、一体何を置けばいいのかまったく不明。そういえばレッドブルとかこんなサイズだったような気がするのでそういう目的なのかもしれない。フランスは細い缶が主流なのかな?

 ダッシュボード中央に鎮座する液晶はメディアプレイヤー。
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 右にUSBを繋いでiPodの再生や操作が車側でできる。表示が大きく見やすいので覗かれるとちょっと恥ずかしいけど、そこはこらえて使うしか無いかな。ちなみにカーナビ機能はないため、今回のレンタカーでは上に小さなPNDが付いていた。

ではお出かけ

 今回は土曜日の午前10時から24時間で借りた。その間に名古屋から紀伊半島をぐるっと周り、奈良の実家に一泊。翌朝出発して10時に返却するというざっくりした予定。
 では出発!・・・と言いつつまずはルーテシアに乗って一旦帰り装備を整え直す。というわけで実質的には11時前くらいの移動開始となった。

休憩

 早速休憩。しかもこの休憩は移動開始から2時間あまりで早くも2回目。とにかく眠気がしゃれにならないので一旦シートを倒して寝る。
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ついでに写真もパチリ。

そのあと起きて昼飯とする。

ここのPAだかSAだかが妙にきれいだと思ったら、まだできて半年しか経っていないらしい。名前を「始神テラス」というそうだけど、名前を覚える自信は無かった。

熊野那智大社那智の瀧

 出発から4時間半、和歌山県那智勝浦町にある熊野那智大社に来た。おかしいなあ、もっと早くに着いているつもりだったのに夕方にさしかかっているじゃないか。

 駐車場の位置が絶妙で、車と滝がセットで写せる。

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 とりあえず滝の前まで行く。

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 さっき気づいたんだけど、カメラを縦に構えたときに斜めにしすぎる癖があるようで、縦で撮った写真がことごとく右に傾いていた。これで一番マシな方。

 それにしても、大きな滝だなあ。これよりも大きな滝がまだまだ日本にはあるだろうけど、ここ数年で見た多少知名度のある滝が「養老の滝」*1だったので、今回はこのスケールに驚いてしまった。

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滝の水がかなり長い年月をかけて岩を削っているんだろうか。この迫力。 ←よくわかってない

さて山を上って熊野那智大社へ。艦これ民的には一粒で二度おいしい名前の神社だ。
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振り返るたびにあとで降りる階段の段数が増えていく一方で、こりゃきつい。

 滝から20分あまり歩いて本殿に到着。
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 500円で干支のお守りをいただいたら、それを合図にしてかお守りコーナーの店じまいが始まった。滝からここまでの間に店が閉まるのを何度も見たし店のおばちゃんと目が合った瞬間シャッターを閉められたパターンもあったので、この神社一帯はだいたい午後4時をひとつの区切りとしているらしい。

 ちなみに熊野那智大社の隣は青岸渡寺というお寺がある。西国三十三所の一番札所だそうな。
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隣と評するほかが無いくらいに隣。

水吐いてますシリーズ

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 きっと世の中にはこういうのにいい感じの名前を付けてまとめている人がいるんだろうけど、そこまでは深く追わないことにしておこう。

本州最南端

 元々は本州最南端を見に行こう、みたいなのを考えてたんだけど、那智の瀧前から車を出したとき既に午後5時を回っていて、移動中もどんどん日が暮れていくばかり。

 串本の潮岬まではなんとか到達できたものの、カーナビに案内された場所が結局なんなのかよく分からないし、あたりは既に真っ暗で状況がよく見えない。そんなわけで写真も撮らず、潮岬周辺をぐるっと回るだけで終わったのでした。さらば串本。

スーパー銭湯

 世界遺産、本州最南端と来て3つめはスーパー銭湯。なんだこれは。

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 串本からどこも寄らずに奈良に帰っても良かったんだけど、せっかく白浜を通るんだから寄っておきたいし、とはいえもう夜だからアドベンチャーワールドも開いてないし宿で一泊したら翌日返却できないしというわけで、結果的にスーパー銭湯になった。一応「白浜温泉」らしいので、ちゃんとボーリングしたんだろう(謎の信頼)。

 いろんな風呂に浸かって、露天風呂にも入り、炭酸風呂で泡立つ腕を眺めたり、酸素風呂で身体を伸ばすというそこらへんのスーパー銭湯で出来そうな体験をわざわざ白浜でやる。逆に白浜だからいいのかもしれないね。日帰り旅行だけどせっかくの白浜だからついでに風呂浸かって帰るか、という自分のような発想の人はある程度いるような気がする。だって白浜遠いもん。

 結局風呂に入りご飯も食べて、1時間半も滞在してしまった。時刻は21時30分を回ったところ。実家にこれから帰る旨を伝えて出発。

帰る&返却

 昔家族で白浜に来たことがあって、そのときはわざわざ朝早くに家を出たのに相次ぐ渋滞で着いたら昼を過ぎていた。高速も無いし道が混むばかりで大変だった記憶がある。

 その記憶が蘇って頭を抱えながらの出発となったものの、蓋を開けてみれば予想よりもはるかにスムーズに帰ってくることができた。さすがに日付は変わったあとだったけど、敢えて変なルート(京奈和道経由なので、和歌山市から東に向かって奈良県へ入る)を通ってきたので普通に大阪経由だったらもうちょっと早かったかも。

 そして家で一泊し、朝から出て名古屋へ直行、車を返却、という流れなのでした。そういえばトリップメーターの存在を忘れていたけどおそらく600kmは越えているはず。自分にしてはよく走ったなぁ。

とりあえず、お疲れさまでした。

ルーテシアはどうでしたか

「外車」に対する慣れの問題

 ルーテシア云々以前の問題だけど、まずは外車に不慣れなので定番の「ウインカーを動かそうとしてワイパーを動かしちゃった」をはじめとしてひとつひとつの操作に戸惑った。シートのリクライニングのダイヤルを見つけられないなんてことも。

 あと挙動についても知ることが出来た。クリープが遅れて出るとか、咄嗟にバックギアに切り替えても最初は前に行くとかその逆とか。きっと「機械として律儀な動き」なんだろうなぁという挙動は何カ所か見られた。不慣れなので怖いけど。

走りについて

 うーん、難しいところ。元々外車だというところから、DCT、ダウンサイジングターボと日頃お世話になってない技術が続々登場する車なので「そういうもの」なのかの判別が出来ない。同じような仕組みを使っているポロに試乗したことがあるけど、僅か数分だったしなぁ。

 少なくともDCT(ゲトラグ製6速DCTらしい)の印象は良くない。渋滞時にやたらギクシャクした変速をして車がぎっこんばっこんした動きになるし、マニュアルモードを使ってみると変速するたびにクラッチを踏んだような滑走タイムが発生して怖かった。
 後者についてはわざとそうなってる可能性が高いけど、日頃下り坂の時にエンジンブレーキをバンバンかけてる自分としてはあの挙動は怖い。MT主流の欧州で受け入れられる動きなんだろうなぁと納得して飲み込むしか無いか。

 エンジンの方はたまに音と揺れ方が変わるときがあって、きっとターボが動いているときの音なんだろうとは思うんだけどそれにしても実際に動力を必要とするタイミングで無いときに動くからよく分からん。プリウスやアクアで変なときにエンジンがやたら動くアレ*2に近い。ひょっとするとシフトダウンして一時的に回転数が上がるとああなるのかもしれない。

 加速は非常にいい。アクセルを踏めばすーっと加速していく。それはそれは静かに余裕の雰囲気で加速するのでスプラッシュと同じ排気量だとはとても思えない。平地の高速巡航に関しては本当に良いよ。

 遮音性が高いのか総じて静かだし、乗り心地もスプラッシュに比べると柔らかくしなやかで、それでいてふわふわしすぎず割といい落としどころだと思う(これに関しては比較対象が悪い)。変速が沢山必要になる場面、つまり低速周りをなんとかすればいい感じになると思うよ。って日本だとそれ厳しいじゃん。

そんなわけで

 最近気になるルーテシア。ルーテシアというか、ルノー クリオ*3はフランスでは日本で言うところのフィットに相当するくらいそこら中で走り回っている車らしく、とにかくフランスの庶民の足なんだそうな。

 それを踏まえて乗った印象で言うと、「庶民の足としては非常に贅沢」だと思う。内外装の質、デザイン、そして高速域での滑らかさ。日本人の感覚からすると小物入れが少ないという素っ気なさや、中途半端に発生する荒々しさも含めてフランスの気質が凝縮されたような車だった。

 1日乗って満足しちゃったので当面は乗らないだろうけど、万一スプラッシュが潰れたときの買い換え候補には残しておきたい。お洒落な車は強いのだ。

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*1:高さ30mらしいけど現地ではそんなに大きく見えない

*2:あれは充電中だけど

*3:本来はクリオという車名で、日本ではホンダが商標を押さえているのでルーテシアという名で売っている