空降るでいず

じゆうな いろで えがいて みよう

EyeSightすごいという話

 友達とレンタカーを借りて紀伊半島を一周してきたんですけどね。

 その車がスバルのレヴォーグで、今時のスバル車と言えば気になるのはやっぱりアイサイト。CMでは散々見たものの実際どんなもんかが分からないし、「ほんまかいなー」と思ってしまう。が、しかし、やっぱりすごかった。

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レヴォーグの車内はこんな感じ

ついていくクルマ?

 というキャッチコピーのCMが放送されていたのも今から何年前なのか。車内の説明書もない中手探りでステアリングのボタンを操作し、クルーズコントロールをなんとか有効にしてみた。クルーズコントロールと言えば設定速度で勝手に走ってくれるアレである。使ったことはなかったけど存在自体は多分珍しくもない。

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ステアリング右中央のアイコンを押した後、▼SETを入れるとクルーズコントロール開始

 するとどうでしょう、設定速度で走りつつ、前にクルマが来たら自動で車間を空けてその速度で走ってくれる。前の車が止まれば自動でそれっぽい距離を取って止まってくれるし、前の車が動き出したらアクセルを一瞬だけ踏むかスイッチを入れ直すことで勝手に加速してついて行ってくれる。

 この間アクセル、ブレーキペダルほぼ踏まず。車が勝手に加速し、止まるところまで減速してくれる。停止中のブレーキ維持も車がやる。踏むのは青信号になったときだけ。

 流石に一般道でレーンを認識するのは厳しいらしく、ステアリング操作はほぼ100%自力で行う必要があったので自動運転とまでは言えない。それでも人が操作するよりも圧倒的に滑らかな加速、最後にちょっと緩めてショックを軽減するブレーキ操作は圧巻。クルーズコントロールなので上り坂でアクセルを強めに踏むとかも考えなくて良いし、快適そのものだった。

 イメージとしては前の車に引っ張ってもらう感じ。逆に言うと前の車がどれだけ飛ばしてもバッチリ一定の間隔でついていくので、前の車にとっては(煽るという距離ではないけれども)いつまでも後ろにバッチリ張り付いていて多少怖かったのではないかと思う。

 一方、運転するこちらにとって怖いのはカーブで前車を見失うこと。見失うと途端に通常のクルーズコントロールへと状態が戻り設定速度に向けて加速していくので、これからカーブなので減速しないといけないのに速度が上がっていくという恐ろしい状態になる。そうなるとブレーキを踏むか設定速度を大慌てで落とすしかなくなる。考えるまでもなく、正しい操作は前者なんだろうけど。あくまでも高速道路とかゆるめの線形の道路で使うべき機能であって、機能を過信するなと言うCM等々での注意文言は本当にその通りだと思った。

高速道路だと更にすごい

 高速道路に入るとクルーズコントロールの面目躍如、90km/hに設定しておけばずっとそのままで走ってくれる。今度は車線の認識が働くのでハンドルが自動で動き出して、カーブに沿って車を走らせてくれる。

 とはいえ過信は禁物。10秒ほど手を離すとディスプレイ内に警告表示が出るし、車が簡単に車線を見失うのですぐに車線維持機能が切れてしまう。結果的にずっと自力で運転する必要があるとはいえ、基本的には握っているだけで自分が思った方向に自動でハンドルが動くし、上り坂でも何でも車速は維持してくれるし、前に車が来たらついて行ってくれるし。非常に良く出来ている。

もしかして、避けようとした?

 左のお店から車が顔を出して道に出るタイミングをうかがっているところを通りかかったんだけど、気にせずまっすぐ走っているだけのはずなのにハンドルから少し力を感じた。それも右方向に。もしかしたら避けようと僅かに右に動いたのかもしれない。

 そして右に動いたのが気のせいだったとしたら恥ずかしい。

ぶつからないクルマ?

 わざとあたりに行くようなことはしていないけれど、前の車に近づきすぎてEyeSightにピピピピピピピ....と鳴られてしまう場面が何度かあった。鳴っている間にちゃんとブレーキで止められればいいわけだし、車側にブレーキを踏ませなかっただけまだ良かったとしたい(謎のプライド)。

 ちなみに車線自動維持とは別に車線逸脱警報というのもあって、文字通り車線から逸脱しようとすると、これまたピピピピピピピ... と警告音が鳴ってしまう。この辺は前に乗ったノートe-POWERでも鳴ってたし、そもそも路上駐車の横を抜けるときとかにどうしても鳴ってしまうので、あるだけ有り難いねと言う感じ。

で、どこ行ってきたん?

 うーん、えーと・・・車で移動するだけで終わっちゃったから、そんなねえ。

とれとれ市場は入っただけで即座に撤収したし、
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日本最南端の潮岬灯台はもうだいぶ暗かったし、
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那智勝浦のレストランで食べたいくら丼はおいしかったし。
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そんな感じでした。

そういえば

 大絶賛したEyeSightのついていくクルーズコントロールだけど、そういえば20年以上前の2代目セルシオの時点でそういう装備*1がオプション設定されていたんだよね。まぁ精度は現在のEyeSightには遠く及ばないんだろうけど、20年も前からあるもので大喜びしてるのってちょっと滑稽だなぁと思ったりした。尤も、当時のはハンドルも操作しないし止まるところまで面倒見てくれなかったと思うけど...

 それを踏まえると今回最大の収穫は意外と「クルーズコントロールの使い方を覚えた」ことかもしれない。クルコンって大体どのメーカーでも同じアイコン、同じ操作体系(のような気がする)のスイッチがステアリングに並んでいるので、多分どこのでも操作ができるようになる気がする。これで高速道路は楽になるし、ついていく機能があれば尚良し。ハンドル操作くらいは自分でやるし、ブレーキだっていつでも踏めるようにしているし。

というわけで

 元々はスバルのWRX S4に乗りたいというリクエストがありつつ、結果的に乗れなかったので代わりに(ボディが違うだけと言える)レヴォーグに乗ってみた次第。ボディタイプも違うしエンジンも違うので、運転席からの見晴らしと感覚だけがS4気分で乗れるねーワゴンだから荷室も広いねーくらいの軽いノリで乗ってたはずが、途中からEyeSightおもしれーしか言わなくなったのでまぁ車の魅力を全部持って行くような、そんな面白機能でしたよ。

 まあ、そんな感じです。車の機能を過信せず、安全運転を心がけましょう。

*1:レーダークルーズコントロール