金曜日から昨日まで北海道にいた。遊びだったら良かったんだけど、悲しいかな仕事の都合で札幌の支店に出向かなければならなかった。
ちょうど今週は三連休。にもかかわらず、のんきに宿を取ることを怠ってしまった為に宿を取るのに見事失敗、なんと2泊目は千歳の宿に泊まらざるを得なくなってしまった。
vs北広島の雷
最近「雷」という漢字を見ると「いかずち」と読んでしまいます。ね、司令官！
千歳の宿を出て札幌にJRで向かう電車に乗っていたのは昨日の朝のこと。朝は快速エアポートが走っていない為、各駅停車でのんびりと「快速さえあればもっと遅くまで寝ていられたのになー」とか思いながら札幌まで移動していた。退屈だし外の雄大な（？）風景を適当に眺めていたら、恵庭を過ぎたあたりから前方の雲が「雲行きが怪しい」という表現を遙かに上回る真っ黒さを見せていて、もう今から電車ごと戦地に飛び込むような雰囲気でになっていてこわくて仕方ない。
周りの建物も低くまばらな為か、落ちる雷も今まで見たことが無いくらい鋭く明るくきれいに見えていた。日頃SD画質でしか見たことが無かったのを初めてHDで見るあの感覚に近い。ハイビジョン雷。さらには雨も降ってきて、いよいよ嵐の中に突撃か。
そんな中で駅に停車したら、そのまま電車は動かなくなってしまった・・・。というのも進行方向途中の信号が落雷か何かで故障してしまったらしく、動かなくなってしまったんだとか。ここにきて信号故障かよと。会社に9時集合なのに7時過ぎの電車に乗ってやってきている自分の無駄な苦労が本当に無駄なものに終わってしまいそうな雰囲気。
故障箇所への係員の派遣もずいぶんと遅れてしまったらしく、雷が収まっても、雨がやんでも電車は動かなかった。とりあえず写真を撮りに下車できるくらいの余裕は十分すぎるくらいにある。
後続の電車にも追いつかれてしまった。スマホだからか写真ぶれぶれ。
結局、電車が動き出したのは止まってから2時間近くあと、9時15分頃だった。千歳から札幌駅までの間に3時間もかかるだなんて、誰が予想できたであろうか...。とりあえず、疲れた。
vs台風
昨日今日と台風18号で大変でしたね。京都の桂川や鴨川のあたり、大丈夫でしょうか。復旧に時間がかかりそうで、今後が思いやられます。
さて、元々北海道からこちら（愛知県）に戻るのは昨日の最終便。着実に天気が悪くなり、台風の影響で着地の天候が気になるのか、新千歳空港の航空会社のカウンターには長蛇の列が出来ていた。自分たちはチケットこそ取ってはいるものの、飛ぶかどうかが不確実な為に気が重い。
特に僕の場合は、前回仕事で北海道に来たときも、行くときは「悪天候の為引き返す可能性があります」という条件付きで帰りは千歳で猛吹雪の為自分が乗る便以外は軒並み欠航という超絶ヤバいをくぐり抜けてきたので正直不安で仕方が無い。JALの中部行きで突然欠航が発生したりしてるし。
しかし僕らの乗る飛行機は見事飛んでくれた。しかも客がだいたい保安検査を通過したであろう頃に突然「目的地変更の可能性があります」を突きつけてくるしたたかさ。この退路を見事に断ってくる感じ、しびれるね。
結果的に飛行機は見事に中部国際空港に着陸。ただこれがまぁ怖くて、台風にこちらから向かっていくだけあって高度を下げると一気に風が吹いて飛行機が揺れに揺れまくるわけよ。タイヤも出してそろそろ着陸か！？って頃にいつもは聞かない激しいエンジン音と謎の加速が始まってこわいし、一体自分がどこに向かっているのかすら分からなくなってくる。とどめに、ジェットコースター類がさっぱり駄目な自分としては勘弁して欲しいアップダウンを2，3発お見舞いされて、僕はもうへろへろ。これ以上やられると本当にまずい、というところで見事に着陸して一命を取り留めることが出来ました（大げさ）。
今回ばかりはパイロットの腕と根性に感動した。あの揺れっぷりとアップダウンと乗客にとっては謎の加速から、並々ならぬプロ根性というか「意地でも着地させたるで！」という意気込みを感じざるを得ない。そのあたりは他の乗客も感じたようで、飛行機から降りるときに前にいたおばあちゃんがアテンダントさんに「機長さんによろしくね」とずいぶんと感謝している様子だった。いやぁ今回のはすごかった。着陸してもう既に飛行機が動いていない、客が飛行機から降りるための列を形成しきって誰も動いていないときに風で機体がけっこう揺れるレベルだもん。これよっぽどだと思うよ。
とにかく疲れた。当分飛行機は乗らなくて良いですマジで。
