空降るでいず

じゆうな いろで えがいて みよう

青春18きっぷ2023夏・1回戦

 今年もこの季節がやってまいりました。当ブログ恒例、青春18きっぷを使っての大移動でございます。

 今年「も」と言ったもののこのブログを遡ってみると今回がなんと4年ぶり*1で、コロナ禍の長さを体感するところでございます。この4年の間に自分の周りで何が変わったか...うーん、車が変わった?というくらい人生のイベント皆無な虚無人生を送っておりますが今後もお付き合いください。

 最近は東北に向かう回がちょくちょくあったので、その延長で今回も東北方面。もうねえ、暑くて暑くて。

1日目

 飛行機で青森へ飛び、太平洋側を移動

  1. 青い森鉄道(青森→野辺地)
  2. 大湊線(野辺地→大湊、折り返して大湊→野辺地)
  3. 青い森鉄道(野辺地→八戸)
  4. 八戸線(八戸→久慈)

今回も飛行機スタート

 今回も伊丹空港から飛行機。過去の飛行機回と最近で何が違うかというと、目的地の空港が地方空港になってくるので便に選択の余地がなく、航空会社の選択も自然と限られてくるということ。というわけで、最近はJALが多いのだ。*2

 機材はエンブラエルのE190だったと思う。ANAばっかり乗っていると遭遇しない機体なんだけど、いいですねえ。ANAもプロペラやめてこれにならんかな。

空港。
空。
空港。

 初めて来ました青森空港青森空港と言えばテレビで稀に豪雪時の除雪作業を取材している映像を見たりするので冬には行きたくないなあなんて思ったりしたんだけれども、夏とはいえまさか来る日が来るとは思わなかったのと、着陸までの間に山の上を通り抜けていき如何に雪が降りそうなところかというのがよく伝わった。やはり冬には来たくない。

大湊線

 JR未乗区間一発目は大湊線大湊線は他のJR線とは繋がっていないので、青い森鉄道で移動してから乗車。野辺地から大湊駅に向けて快速しもきたに乗り込む…といいつつ以下の写真は着いた後の大湊駅

大湊駅

 今回はお盆の帰省期間中(にギリ含んでいいかなーくらいの時期)だったので、帰省ラッシュなのかUターンラッシュなのか、利用客が非常に多かった。しかもその殆どが終点一つ前の下北駅で降りていく。時刻表上快速が時々設定されているのは何故かと思えば圧倒的に長距離旅客が多いからなんだろうね。むつ市内なのか、それとも乗り換えてマグロでお馴染み大間へ向かうのか。鉄道を支えるのは長距離の都市間輸送なんだなと改めて思ったのでした。

 それにしても大湊、艦これ民からするとお馴染みの地名だったんだけど、折り返し8分での発車で何も出来なかった…。ちなみにうちは舞鶴鎮守府です。

モーリーの注意喚起

 青い森鉄道と言えばモーリーである。モーリーと言えば車両のドアに貼ってあるこれ。

扉を閉めるときは後ろの人に注意しましょう

 ドアが半自動扱いの路線であればどこに行ってもあるこの注意喚起、手前でドアを閉めたモーリーの移動表現が瞬間移動っぽくて良い。シルエットを段々濃くしていくことで移動していることを表現するのは一つの技だし、後ろで痛がっているモーリーもどうやら手を振っているモーリーの絵から表情を変えただけらしいという簡潔さ。何度見ても素晴らしい。

久慈と「あまちゃん

 久慈へは八戸線で移動。久慈行きの最終列車である。乗り遅れたりしたら良くないし、出来れば最終列車は予定に組み込みたくないけど仕方ないね。

この旅唯一のキハE130系

 さて、この2023年夏はBSプレミアムで「あまちゃん」が再放送されている。久慈と言えば連続テレビ小説あまちゃん」の舞台のモデルでもあるので、今来るのはタイミングが良かったのかもしれない。

アキがこの建物の前に立つシーンもそのうち来るはず

 シャッターは複数の絵が描かれていて「あまちゃん」の影響の大きさを感じさせる。

潮騒のメモリー
アキはマンガチックだが安部ちゃんははいりそのもの
いいシーンだ

 久慈で一泊。

2日目

 岩手県を縦横無尽に大移動

  1. 三陸鉄道リアス線(久慈→宮古
  2. 山田線(宮古→盛岡)
  3. 東北本線(盛岡→一ノ関)
  4. 大船渡線(一ノ関→気仙沼
  5. 大船渡線BRT(気仙沼→盛)
  6. 三陸鉄道リアス線(盛→釜石)
  7. 釜石線(釜石→花巻)
  8. 東北本線(花巻→北上)

三陸鉄道

 朝は三陸鉄道で移動開始。前日は22時過ぎに着いたのに、もう7時前から出ていくのかい?

遂に乗る日が来た

 三陸鉄道と言えばこの車両。鉄道雑誌で何度も見たし、PS2のゲーム「鉄1〜電車でバトル〜」ではCPUとして立ちはだかったし、「あまちゃん」ではオープニングをはじめ何度も登場する。遂に乗る日が来た。写真や映像では何度も見るけど、ここまでが遠いね。

ピカチュウ

ピカチュウピカチュウ

一ノ関駅にて

 前回一ノ関を通ったときもピカチュウを撮っては同じことをしていたので、この先一ノ関を通る度にこれをやるんじゃないだろうか。


Hi-C

 一ノ関駅近くの自動販売機で懐かしいHi-Cを発見。つい買ってしまった。

しかもHi-C全盛期には存在しなかったボトル缶仕様

 そういえば何かの限定で復活した記事を昔読んだな、とうっすら記憶が出かけたものの、そんなことはどうでも良くてとりあえず買っちゃうよね。まあHi-Cなので特別旨いとかそういうことは特にないし、そもそも味を全く覚えていないけど、なっちゃんではなく敢えてHi-Cなのがいいのよね。

大船渡線BRT

 気仙沼駅からは大船渡線BRTに乗車。4月には気仙沼線BRTの乗り換え口まで来てバスが去って行くのを見送ったりしたんだけど、今回はちゃんと乗るぞ。ちなみにJRのBRTは青春18きっぷの乗り放題対象となっている。

バスです

 鉄道路線だった場所を舗装した道路を走るBRT。元が鉄道路線なだけにスムーズで、カーブではカントが付いていてちょっと怖いくらい。と思っていたら早々と専用線区間を降りて一般道を走っていく。そうなると普通のバスだけど決定的に違うのが停留所の設置間隔で、もう明らかに駅間(?)が長い。地域の輸送は地元のバスに任せて、BRTは鉄道の代わりとして以前よりは停留所や経由箇所が細かくなっているものの長距離を主に担っているのかなという印象。そんなことを考えていたら高速道路に入ったので、やはり長距離主体だなとか、高速乗ったらテレビ東京のバス旅で使えないじゃんとか思った。普通の路線バスのようで少し性格が違うのがBRTなんですかね。

 今はBRTの専用線区間が工事中で、普段と比べると一般道区間が多くBRTらしさに関してはそれほど感じられなかったかもしれない。むしろ普段走らない山道をテンポ良く駆け抜けるので揺れるし、単にローカル路線バスにやられているだけの人になってしまった気がする。

 あとは、早いもので東日本大震災から12年も経つ。あの3月11日にニュース映像で津波、そして燃える気仙沼の街というのは衝撃的で、随分経った今でもその印象は大きく残っている。今回初めて気仙沼陸前高田、大船渡をバスで巡るように通ったわけだけれども、海は堤防でしっかりガードされ、海に近いところは草が低く生えているだけ、そして少しだけ高い場所に新しい建物が続々並んでいて、バスはそんな新しい街とそれより高い場所にある昔ながらの施設を巡っていく。アップダウンの激しい道で何度も出てくる、"ここまで津波が来ましたよ"の看板。今回は専用線工事中だったのもあって大船渡では港を通っていく例外もあったけど全体的に海沿いは避けているようで、今回バスの車窓越しに眺めてみて、ほんの少しだけ人は海と距離を置いたような気がした。

今日のお天気

 今回の旅は関西を縦に通過していった台風7号を2日遅れで追いかけるようにフライトするところから始まっている。台風が残しただろう雨雲が岩手県で発達し、この18日はかなりの大雨が降ったらしい。僕が北から南へ通過した後に北から順に降っている。山田線は運転見合わせ、東北本線も北上から一ノ関までが運転見合わせと鉄道にも影響が出ているが、影響を受ける前に通過できたのは良かった。

 しかし今日は南下した後にまた北上して北上が目的地である(ややこしい)。つまり大雨が降った地域に向かって列車に乗ることになるため、必然的に反対方向の列車は遅れた状態で来ることになる。

 と言うわけで釜石駅から乗った釜石線は1駅走ったところで対向列車待ちになり、結局22分も待った。

「銀河ドリームライン釜石線

 結果から言うと22分遅れを維持したまま終点まで走りきって事なきを得た。単線で大雨の中列車遅延があったりすると終点に着く頃には遅れが拡大していることがよくあるけれど、今回は良かったと言える。しかし当初予定より1本遅い乗り継ぎになってしまったうえに東北本線の上り列車も遅れていたので、こんなものを見ることに。

東北本線下り運転は、全て終了しました

 東北本線の盛岡行き列車が終わってしまった。いや、早くない?左に写っているこの最終列車は定刻通り22:07に花巻駅を出発したが、東北本線ですら22時過ぎが最終とは恐ろしい。上りはまだ数本列車が控えているというのに。乗り継ぎが逆方向だったらやばかったな。

3日目

 急に日本海側に顔を出して後は帰るだけ

  1. 北上線(北上→横手)
  2. 奥羽本線(横手→秋田)
  3. 男鹿線(秋田→男鹿、折り返して男鹿→秋田)

赤白ポール

 横手の乗り換え待ち時間の間に、駅近くのスタバまで移動しコーヒーを買って戻った。道沿いにあるのがこれ。

嫌な赤白ですねえ

 謎かと言えば全然そんなことはないんだけど、西の方に住んでいると遭遇しないポールだよね。薄型・縦型・更に斜めに配置された信号機とあわせて、寒いところに来たなあという感がありますね。

1年ぶりなのか9年ぶりなのかACCUM

 秋田駅からは男鹿線に乗る。男鹿線を走っているのは非電化区間を走る蓄電池電車、ACCUMだ。JR東日本のACCUMに乗るのは2014年の烏山線以来9年ぶり。ただ、この車両はACCUMという愛称が付いているものの、実態はJR九州の蓄電池電車「DENCHA」を寒冷地仕様に仕立てたもの。DENCHAは去年乗ったところだし「また会ったな」くらいの感覚だ。



なまはげカラーのACCUM。前面のでかい行先表示がJR九州の雰囲気を出している

 車内は座席やいくつかの箇所がJR東日本のものに差し替えられてはいるものの、乗務員室の半室構造やその仕切りのデザイン、床の格子状デザインの雰囲気や日立A-trainっぽさがBEC819系(DENCHA)に近く、JR東日本の車両とは明らかに違う印象があるね。君どうして秋田にいるの、と思っちゃう。

 乗ってしまえば電車だし、この区間はACCUMに統一されていることもあってか非電化区間でも難なく走っているので違和感は何一つない。好きな人が外から見ると不思議な光景なのかもしれないけどね。

 終点の男鹿駅に着くとパンタグラフを上げて充電。ピンポイントで充電するための設備があるのが面白いし、隣にどでかい変電設備があるので導入するのも大変だなあと思うわけです。

ここだけ電気が取れる

 男鹿と言えばなまはげ。駅前にもなまはげの存在が。

なまはげ顔出し看板
謎のなまはげストーン

 駅前は広場になっていて、軽く歩くと道の駅に到着。お土産を買い、近くの店でホットドッグを食べて折り返したのでした。

帰り

 帰りは飛行機。まあ流石に秋田から鉄道で帰るなんて遠すぎるわよ。というわけで帰りもJALエンブラエル機、一回り小さいE170だそう。

空港。
空。
空港。

 簡単に伊丹に戻ってきました。

というわけで

 これまでの遅れを挽回する勢いで去年から色々乗ったりしている。青春18きっぷもずっと発売されていたけど手を出してこなかったので、今回は久しぶりということでいよいよ本格的に元通りかな。未乗区間の関係で言うと青春18きっぷでは難しい区間がこの先続々出てきそうだけど、少なくともあちこち乗るのはこの先もやりますよということで。最近は更新頻度が落ちているのでね、なるべく顔を出すようにしたいですね。それではまた次回。

BRTも乗りました

*1:この1年で移動しているのは他のフリーきっぷを使っているか、力業で運賃払っているかのどちらか

*2:と言いつつ、次回はこのブログ初登場のあの会社が登場予定