空降るでいず

じゆうな いろで えがいて みよう

あのころの自分と、今の自分と。はてなハイク終了決定。

最近スポーツ雑誌の「Number」の記事っぽいタイトルを付けるのがマイブームでして、こんな感じのタイトルになっております(知るか)

 はてなハイクが来年の3月27日水曜日を以てサービスを終了するというお知らせがはてなから出された。年々過疎化するわ、スパムまみれになるわ、はてラボに降格するわで散々だったので、いつかは終わるだろうと思っていたけれど、いざ実際に決まるととても寂しくなる。

 とは言いつつも私がはてなハイクにいた期間はそれほど長くはないし今年の夏に戻ってきて久々に居ついているという状態で、あんまり偉そうなことが言えるわけでもない。でも、私にとっては大事な時期というか大きなターニングポイントの陰には常にハイクがあるような、そんな存在だと思っている。

 というわけで、自分の中での「ハイクにいた頃の自分」、そして「今ハイクにいる自分」をちょっと振り返りたいと思う。早くもハイク関係ないね。

あのころの自分

 私がハイクにいたのは2009年から2010年頃が中心。それ以降もSplatoonが発売されたころに出入りしたりはしていて、先日ようやくはてなハイクのプラチナ市民になったりはしているけれど、基本的には9年前だと思う。

 当時の私は大学4回生。就職活動がじわじわと始まりつつあった3回生の秋の初め*1リーマンショックが起きて急速に採用が冷え込み*2、状況が飲み込めないまま年度が変わり活動が本格化する時期でもあった。

 ハイクやはてなブログ(当時はダイアリーだったけど)のログを見ると表面上は見えないけれど、とにかくどんどん精神的に参っていく時期だった。書類は軒並み落ちるし、わずかに通っても一次面接で落ちるし、中にはGoogleカレンダーで曜日の登録を間違えて採用でもない日に会社を訪問したりもした。サークル活動はやっていなかったしバイトも休み休みで目立った活動も特にない中、自己PRと言われても全く何も思い浮かばず、勝手にやつれていくという状況。

 夏になると一時的に元気になって、そのとき早朝に変なテンションで増田に書いた文章がはてブホッテントリになり、その日のトップページ一番上を維持し続けたりもしたんだけれど、元気になった反動というのは必ず来るもので、秋には一時的にほぼ鬱の状態に転落。風呂が冷めるまで2時間以上浸かり深夜まで天井を眺め続けるような日が続いたりもした。

 そんな毎日の中での楽しみがハイクだったと思う。後にTwitterも始めるけれど。あの頃のミニブログはみんな身近な話題をそれぞれのスケールで語っていたし、そのこと自体が新鮮だったんだよね。ハイクの場合はいくらでも☆をつけられるのも良かった。あの頃既にブックマークも使っていたと思うけど、「おはよう」ひとつでたくさん☆をつけてくれるのは本当に驚きだった。

 とはいえ卑屈に育ってきたのが突然変化するというのはないので、そのまま就職は得られず卒業。精神的に酷い状態を脱せたのでリハビリがてらにと卒業後も就職活動を続けていたら今度は父が病に倒れ、また崩壊していき... と、そんな感じ。当時の書き込みまでは振り返っていないけれど、着実におかしくなっていくのが見えると思う。

 その後色々あって仕事を得て名古屋に移ることになるんだけど、上の「着実におかしくなっていく」の中で私が良くないことをやってしまって、その関係でハイクからは疎遠になってTwitter中心に移ってしまう。まあ、そんな感じ。

 というわけで。自分はずっと後ろ向きに生きてきたような印象が自分自身の中にある。でもハイクはちょっとくらい後ろ向きでもいいんだよって言ってくれるような空間だったように思った。みんな好き勝手なこと言って、バラバラで。でもどこか連帯感があって。あと週末深夜は賑やかなユーザーが集まって本当に賑やかでね、それがちょっと怖かったんだけど、でもそういうのも見ているだけで楽しかったんだよ。というのをハイク終了発表後に昔見た人達が続々集結しているのを見て思い出した。

 花見オフの思い出もあるけど、あれは最近ハイクに何度か書いてるし、そういうのは終了間際にまた触れることにしましょう。(忘れるフラグ)

今の自分

 時は流れて2018年。私、奈良に帰って参りました。無職です。

 ハイクには年に数回書き込む程度の時期が何年も続いたあとに、なし崩し的に本格復帰。本格と言っても1日数えるほどしか投稿しないけど。久しぶりに見たハイクは知らない顔もいれば懐かしい顔もいて、それよりスパムがたくさんあって、数多の自然災害に耐えながら生きる辺境の村みたいな状態になっていた。誰かも言ってたけどはてな村の奥地、まさしく村だと。

 でもやってることは昔と一緒だし、人が減ったり年齢が上がったりしてちょっとだけ雰囲気が変わったかもしれないけれど、相変わらずまったりとした空間で良かった。

 自分自身は数ヶ月だらだら過ごした後、「家にいるのも飽きた」という理由で再び仕事を探す身となった。不思議なことに今の自分はわりと元気で、面接に行ってもゼミの面接のとき*3のように「楽しく喋って楽しく帰る」ができていることに自分でも少し驚いている。それがいいのかというと議論の余地があると思うけど。

 転職者向けの採用となると職務経歴書を書く必要があるし、そこまでの業務での経験がそのまま話題になる。そんな大した仕事をしたつもりはないけれど、その内容をいい感じにかいつまんで話せる程度にはなっていたし、ここまでの積み重ねが人に評価される程度にはあったんだなぁ、と思ったりもした。そこは少し嬉しい。

 あの頃にあった重りのようなものがなくなったのかは分からない。単に新卒採用の時に必要になる抽象的なアピールをしなくて良くなったのが効いただけかもしれない。それでも、なんかよくわかんないけど大学に進学して、なんかよくわかんないけど就職活動に入らされて、みたいなあの頃と比べると、自分の足で歩いている感じがする。それだけでいいのかもしれない。

というわけで

 …うーん、最近オチが用意できない。あ、昔からか。

 私もハイクに戻ってきてちょっとだけ元気になったので、ハイカーの皆さんもハイクが終わるまで元気に過ごしてもらえればなぁと思う次第です。中途半端ですが現場からは以上です。

*1:当時は始まるのが早かった

*2:某大手電機メーカーさんは1000人採用のところ100人に、その大きい子会社は100人採用のところ10人に、その他の子会社は完全停止だった

*3:大学の時のゼミ選択で募集者が多すぎたために面接となった。ちなみに合格