とうとう平成の時代が終わり、令和元年となりました。元号が変わると言うことは天皇の代替わりと言うことでして〜
という前置きはそれくらいにして、新天皇陛下がご即位されてから4日目の5/4(土)にご即位記念の(?)一般参賀が行われるとのこと。せっかくの初回くらいは行かねばと言うことで、はるばる奈良から馳せ参じた。
本当は車で前乗りしたかったんだけど、渋滞が酷いやら車に不慣れな人らが高速道路に放たれるやらで危険だと反対を受け、急遽交通手段を変更。一般参賀のためにそんなに予算かけてどうする、というアホさも含めて以下のようになりました。
東京に着くまで
まず最寄り駅を始発列車で出発。まだ路線バスが走ってないのでルートを変えて駅まで徒歩で行くしかないのだ。起きたのは4時半、家を出たのが5時15分頃。もはやアホである。
ほいほいと乗り継ぎ、6時半頃のラピートに乗車。この大型連休はこうや、サザンと相次いで南海特急に乗っているので今回で3種類目。まさかラピートにも乗るとは思わなかった。
しかもスーパーシートだ! pic.twitter.com/EidLJQ0CsL
— つくいす🍊⚓🌸 (@tsukuisu) 2019年5月3日
ちなみに通常の特急料金より+210円するはずのスーパーシートが、ネットで座席指定をすると差額無しで乗れるというどうしてそうなった的なキャンペーンが行われており、お陰でゆったり移動できた。ありがたやありがたや。豪快な見た目とエレガントな車内、ラピート大好きです。
ラピートに乗ったと言うことは、出てくるのは当然これ。
前日に慌てて予約したANAの関西空港−羽田便。たまたま空きがあり、かつそんなに料金が高くないのが関空便だった。普通なら京都から新幹線に乗るんだけど、あいにく7時台以降は全て指定席が埋まっててねえ。のぞみの自由席を取りに行くパワーはないですわ。
飛行機のチケットを取るということを覚えた2012年(?)以降飛行機にはそこそこ乗ったけれども、いずれもサイズとしてはボーイング737かエアバスのA320止まりで、つまり機内の座席配置が3-3のものしか乗っていなかった。そこに3-4-3配置のボーイング777ですよ。でかい。とにかくでかい。子供の頃はジャンボジェットにも乗ったけどねえ、て余計な話はそんなものにして、8:15出発、9:40頃羽田着。
羽田からは京急→都営浅草線、都営三田線と乗り継いで、10:33頃に日比谷駅に降り立った。家を出てからここまでおよそ5時間。アホではないか。
待機列(1)
二重橋前駅*1の階段を出て皇居方面に向かうと早くもこの人だかり。
最初はほどほどに進んでいたものの、程なくストップ。
遠くの人だかりをなんとなく撮影してみるも、確認すると人だらけでえぐいことに。
並びはじめて10分ほどで、すぐ目の前にいた中国人ツアー集団がギブアップして退散。来るタイミングが悪かったとしか言いようがないけれど、今思えば非常に早い判断で良かったと思う。なぜならこの列、30分ほど一切動かなかったから。
一般参賀は1時間に1回実施なので、細かく列が進むということはまず考えにくい。どーんと止まってドカンと動く、そのときを待たないといけないわけだ。しかしこの日の誤算は暑さで、ポカリだけは買っておいたものの熱を遮る物は持参しておらず、着ていたパーカーのフードで日を避ける(効果の程は疑問)という状況が続いた。
11時の回は流石に無理だったが、なんとか12時に滑り込めるか、無理でも13時の回に入りたいなあ。
警視庁の警官達がコーンを片付け始めた頃、列は動いた。このとき時刻は11:11。「二重橋前」のボードを通り抜け、信号を渡り、ようやく手荷物検査へと進んだ。
手荷物検査
待機列にいる間、警官がしきりに案内していた手荷物検査の事前注意は以下の2点。
- 手荷物のチャックはあらかじめ開けろ
- ペットボトル等飲み物の蓋はあらかじめ開けておけ
ペットボトルの蓋については周りのおばちゃんが「せっかくまだ開けていないのに...」と小言を言う不評さだったし自分もそうだったが、実際の手荷物検査を受けて納得。検査場で言われる一言がこれ。
「その飲み物を一口だけ飲んでください」
液体を使ったテロ対策が「その場で飲め」なのには正直感心してしまった。単純かつ最大の効果を発揮する手法じゃないかな。てっきり空港とかで見かける液体の成分を分析する機械でも置いているのかと思っていたけど、いやはや、よく練られたものである。化粧品等他の液体があった場合はどうするんだろうと思うけど、量的に大丈夫だろうとかそういう基準なのかな。気にしてはいけないところなんだろうか....
かばんのチェックもあったが、警官がかばんを返してくれそうな動きがないまま「進んでください」と言われたため手ぶらで次に進まなきゃいけないのかなぁと動きかけたところ、「荷物はー?」と止められてしまった。返してくれるんかいな。返してくれるのであれば手放すなりなんなりして欲しかったが。
テレビでよく見る金属検査もあった。今でも先の丸いあの形なのね。そうしてセキュリティチェックを通過。時刻は11:20。
待機列(2)
人の集まりが3方向に分かれている待機列の空撮映像をニュースで見た方もいるだろう。ここから並ぶのはまさにその列だ。二重橋前側からは中央の待機列だったらしく、2だか3だか番号の振られた待機列へと通された。
ここからはいよいよ持久戦。いつ列が動くか分からない状態で暑さと戦うことになる。周りにはしゃがみ込んで体力を温存する人もいるし、いろいろな理由で列を去る人もいる。後方からは時々救急車のサイレンが聞こえる。
遥か前方に見える二重橋では常に人が流れ続けていて、1時間に1度しか行われないのに何故動き続けているのか、あれはそもそもこれからの人なのか終わった人なのか、なんだかシンデレラ城の待機列のスケール大きい版だなぁ、人がいなかったら皇室アルバムのオープニングだなぁ*2とか、もはや頭もグルグルである。
上空ではヘリコプターの音が頻繁に聞こえていて、おそらく各報道のカメラが入って我々を空から撮影しているんだろう。まぁ撮られたところで個々の判別なんて難しい。「写っているかな?」なんて映像のチェックをする気も今後多分起きない。
動きがあったのは1時間あまり経った12:27頃。隣の列が突然動き、左の視界が開けた。
それから3分ほどでこちらの列も動き出した。いよいよ宮殿へ。
宮殿へ
写真だけで。
歩くことおよそ15分。並び始めて約2時間あまり、ようやくテレビでよく見る一般参賀のところまで到達することができた。
大型ディスプレイが左右に2基備わっており、日本語・英語・中国語で案内が繰り返し表示されていた。昨今の案内から言うと1カ国足りないような気がするけれど、まぁあそこは入れたら入れたで各方面から苦情が来るんだろうなあ。落としどころとしてはやむを得ないか。
最終的に陣取ることになったのが、このあたり。人口密度がかなり高く、右にいた奥様方は「前に来たときはこんなにきつくなく余裕があったのに」と不満げで、左の奥様方も「背が高い人が前に来たら見えない」と不満げ。手を上げて撮っても結局こんな感じになる。
デジカメ自慢の15倍ズームを使うとなんとか見えるが、そこまでしたところで...という感もある。
お出まし
そして時刻は13:00。天皇陛下をはじめとした皇族がたの本日4度目のお出まし。
この間僅か4分。2時間20分待って4分かい、という気がしなくもないけれど、こういうのはたったの数分のために数時間かけるのが良いんじゃないかなぁと思うのです。
左右のディスプレイは天皇皇后両陛下をはじめとした皇族方それぞれをアップで映されていたんだけれど、ピンクのドレス姿の佳子さまがアップで映されたときに「かわいい〜!」という声があちらこちらの奥様方から聞かれたのが印象的でした。いやまぁ確かに可愛いけれども、そんなに言わんでもええがな。
撤収
宮殿向かって左から入場して、向かって右に退場する。場内アナウンスの「出口方向(つまり右)に向かって左斜め前方向に進むと、比較的空いているので早く進めます」という声に従って周囲の列全体が左斜め前に進んだものの、途中で詰まってしまいにっちもさっちもいかなくなってしまった。
周りの奥様方が「撮影している人が多数いるから進めない」といった愚痴をこぼしていたものの、あれは撮影しているからではなく、次の回も見ようとしているガチ勢が多数中央に陣取っていたから進めなかったんだと思う。お出ましの時点で左斜め後方にいた我々が出口(右)に対して左斜め前方に進むと必然的に宮殿の中央目の前へと向かっていくわけで、それはもう動くはずのない人達が集まるガチエリアなわけです。
この時点で完全入れ替え制じゃないことに気づいたものの時既におそし。右からぐるっと回って脱出したのでした。次の会の人も既に入ってきているし、ぐちゃぐちゃである。
人の波の中、坂をゆっくり下ると左手に宮内庁。
右、中央、左、と3方向に出口があるそうだけど、一番空いているという左コースへ進んだ。
そうこうしているうちに乾門へと到着。皇居から無事出ることができたのでした。時刻は13:48。
右へ進めば竹橋、まっすぐ行けば九段というので、まっすぐ九段の方へ。当然これの前に出てくる。
帰り
夜まで時間を潰して、帰りは東海道新幹線。混んでいるのかと思いきや自分が乗った列車はガラガラで、3人がけの横には最後まで誰も乗ってこなかった。やっぱり混むのは東京方面行きなのかなぁ。
いただきます pic.twitter.com/Ut3TiwB9Iq
— つくいす🍊⚓🌸 (@tsukuisu) 2019年5月4日