奈良モーターフェアに行ってきましたよ。電車で。
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奈良県下の自動車ディーラーが一堂に会する全国的にも珍しいイベント*1、奈良モーターフェア。昔は奈良競輪場の駐車場を借りてやっていたのにいつの間にか奈良運輸支局(いわゆる陸運局)の一角でやるようになっていた。大和郡山市なのでちょっと遠いけど、車の需要は南の方が多いだろうし県内北端にわりと近いところから多少南下するくらいの移動は仕方ないところか。
奈良テレビが主催に入ってることもあって、夜には特別番組も放送されていた。これも毎年恒例。
久々に番組を見たり、あるいは会場でディーラーのお兄さんに話しかけられて思うのは、どうもこれは新入社員向けの登竜門というか腕試し的な側面もあるのかなと。なんせ買いに来たわけでもない不特定多数の客が続々やって来て車に座るだけ座ってカタログ貰って去って行くわけで、そこをどうつなぎ止めるか、名刺渡して住所をなんとか戴いて商談や成約まで持って行けるのか。そういうところのきっかけのプロセスとしては強力なイベントだと思う。
こっちとしても、わざわざ店に行くほどでも無いけど新型車はちょっとだけ気になるよねえというときには非常に都合の良いイベントなので、できれば毎年来たいくらいではある。だけど告知があまりに地味なので毎年気づいたら終わってるんだよねえ。今年は台風での延期もあったものの、早めに気づいて良かった。
新人らしき店員さんに話しかけられ名刺まで渡されたり、座ってみて印象が良かったのでカタログを貰おうとしたらなかった件*2もあったりしたモーターフェアでした。
ではさようなら。
車メモ
ではここからはモーターフェアに持ち込まれた車の運転席や後部座席に座ったときの印象を延々載せてみたいと思う。展示しているだけなので動かしてみてどうとかは知らない。完全私的メモなので、まあ、読んでもあんまり意味ないです。なので出だしから「続きを読む」扱いです。
メーカーは自分が回った順。ホンダは協賛に入っているのに出展していなかった。もちろん全部は書かない(めんどくさい)。省略したメーカーも...
マツダ
マツダ3 ファストバック
- 見た目の時点で幅が広い。しゃーない
- 運転席のホールド感は最高。硬いわけでもなく優しく包んでくれる。欧州車のように足をまっすぐ伸ばしたような姿勢になるので最近左の尻の骨か何かがあたってヤバイ自分にとっては○ だが...
- 致命的なまでに頭上空間が狭い。全高1440mmの割にスポーツカーみたい
- シートリフターを一番上まで上げてもなお低い
- 後部座席に乗り込むのがけっこう辛い
- 後部座席は更に頭上空間が狭い。足元はまあこんなもんかレベルだけど、視界の圧迫感がとんでもない
- トランクはまあまあ広大。ただ窓が寝てるのが吉と出るか凶と出るか...
- スポーツカーみたいな姿勢を取らせる割に動きはゆったりなんでしょう?理想的と言えば理想的だけど、それなら室内もゆったりさせてほしかった
- これが4ドアクーペか...(違うけどそう思いたくもなる)
- いずれにしても「何か言いたい」度合いは本日No.1のクルマ。この先↑ほど書かない
スズキ
クロスビー
- 名古屋時代にディーラーが「スプラッシュから替える方もいらっしゃいますよ」と薦めてくれた車。いやいや大きいやん
- 軽みたいなインパネ、軽みたいなリアドアのデザインにがっかり。スプラッシュより遥かに高額なのに明らかにスプラッシュのほうが洗練されている
- 運転席もなんかしっくりこない
- フロントウィンドウの角度が近年No.1の立ちっぷりで感動する。空気抵抗とか大丈夫なんかな
スペーシアギア
- テールゲートがクソでかい
- 荷室の縁のところに自転車マークがついたくぼみが。自転車乗るんだ。
- 荷室側面にM6ねじを取り付けできる場所が用意されてるのは流石。遊び心あるなあ
トヨタ
クラウン
- 盤石。
- 最近のセダンらしく後部ドアからトランクにかけて斜めになっているので、トランク上側の開口面積が非常に小さく、昔の5ナンバーセダンみたい。まあ短い方がトランクが遠くならないので楽だよね
フォルクスワーゲン
奈良トヨタ*3がポロとティグアンを持ち込み。車はあるのに担当者が不在という限界バトルに挑む。
ポロ
- 運転席では本日の優勝。さすがフォルクスワーゲン
- 意外と乗り込む感じの運転席
- シートがアホみたいに硬いがスッと馴染む。自分がスプラッシュ民だからか
- シート位置を合わせると後部座席はちょっと狭いかな?
- 後部ドアを閉める音が本日No.1の安っぽさ。ベヨ〜ンみたいな音が鳴る。
日産
リーフ
- 運転席は流石日産の看板車種といえる収まりの良さ。視界も良好だしいいねえ
- 運転席いいねえの感覚で乗ると変な声が出る後部座席。視界が異様に高いし座面の割に床も高いのでちょこんと座っているような感覚に。超不自然
- 実は運転席の真下から床面が上がっており、後部座席の方が高い。バッテリーの空間を稼ぐために頑張っているんやねえ...
- 荷室は先代同様けっこう深く広い。燃料タンクがないからね。
デイズ
- 運転席ドアの肘があたりそうな部分に緩やかなくぼみが設けられていて、これが例のカタログスペックの室内幅を稼ぐための窪みかと納得
- 日産が初めて設計した軽ではあるけどそれまで15年以上も売ってきてるだけあってそつなく作ったなぁ、という印象
メルセデスベンツ
Aクラス
BMW
1シリーズ(118i)
感想
個人的「運転席座って良かったランキング」の1位はポロ。2位は決められないけどカローラ、Aクラス、1シリーズあたりかな。あとスバル車。新型カローラはスポーツとそれ以外とでも意外と差は無くて、国内向けのセダンでも意外とビシッと決めている印象だった。走らせてないから分かんないけどね。
評価に困るのはやっぱりマツダ3だなぁ。座った感覚、ホールド感とか非常に良くて上のメンバーに混ぜても良かったんだけど、その割には犠牲が大きすぎる。あの車は本当に全高1440mmあるのか。とにかく最高と評する人もそりゃ多いだろうけど、多分店頭では「本当に良いんだけどなぁ...」と評して脱落していくお客さんもそれなりにいるんじゃないだろうか。
スプラッシュも一番下に下げても超高いシート位置、圧倒的視界の広さと開放感、そして有り余る頭上空間、その割に全高が1590mmで意外と普通なのでどこで高さを稼いだのか超謎な車なんだけど、マツダ3はその逆で一体どこで高さ(というかドア窓の面積)が殺されてしまったのか、この圧迫感が生まれてしまったのかが謎すぎる。まあ自分がこの手のレイアウトの高級クーペとかセダンとかに慣れてないだけってのはあるとは思うよ。ただ、それにしても普通ならもう少し室内が明るくなりそうなもんだけどねえ。
これだけ長々書いたのが今後生きるのかどうなのか。とりあえず、今年はこんな感じでした。