今年もこの季節がやってまいりました。本ブログ恒例、夏の青春18きっぷでの大移動でございます。
...が、今回はほとんど特急で移動するばかりで青春18きっぷの出番があんまりない。元取れているのかちょっと怪しい気もするので、それでいいのかと思いつつの1泊2日になってしまった。とりあえず今回は飯山線・弥彦線・大糸線の完乗が目的。
1日目
まずは特急を乗り継いで長野へ、そして新潟方面へ。
- 湖西線+北陸本線(京都→金沢)
- 北陸新幹線(金沢→長野)
- しなの鉄道北しなの線+飯山線(長野→越後川口)
- 上越線(越後川口→長岡)
- 信越本線(長岡→東三条)
- 弥彦線(東三条→吉田、吉田→弥彦、折り返し弥彦→吉田)
家に置いてきた
いきなり大ポカの話から。
ここ数年はスマホで駅メモの位置登録をしながらの移動で、新幹線で移動中は充電をしながら*1位置登録をしようと考えていた。で、新幹線に乗車。リュックを開ける。
充電器が、ない・・・???
充電器やUSBケーブル、モバイルバッテリーなどの充電系装備一式を入れた袋がリュックに入っていなかった。あんなにじゃらじゃらした装備を途中で落として気づかないわけがないので、家に置いてきたに違いない。なんてことだ。ここまででも既に今回は時刻表も忘れるし、いろいろ忘れて微妙にひどかったのに、まさかそこを忘れているとは。なぜ気づかなかったのか。
慌ててネットで検索すると、降りる予定の長野駅の駅ビルにビックカメラがあるとの記述。で、長野駅で降りた。駅ビルのほうへ行く。
ビックカメラが、ない・・・???
どうやらビックカメラが運営しているアップル製品の修理カウンターがあるだけで、ビックカメラはなかったらしい。店内のショップリストを眺めながら「はあ?」と言いつつ呆然と立ち尽くすおっさんになってしまった。なんとひどい。忘れ物チェックさえ欠かさなければこんなことにはならなかったのに。
幸い駅の向かいにドン・キホーテがあったので、USBが2口ついた充電器をそこで確保。移動中の充電はあきらめた。
出掛ける前には必ず持ち物の確認をしましょう。
飯山線
充電器を手に入れたあと急いで乗ったのが飯山線。車両は東のディーゼル定番車、キハ110系。
今回最長の乗車時間となるおよそ3時間弱の乗車。長野県から北東の新潟県方面に抜けていく列車なので、風景はひたすら山・山・山。さすがに長野県の風景なので、飯田線からの車窓にもちょっと似ている気がする。
弥彦線
新潟県は東三条駅から弥彦線。中国地方では黄色単色塗りの115系もこちらではばっちり帯が入っている。
これが走り出すととにかくうるさい。高架区間ではモーター音にレールがきしむ音にあれやこれやで車内放送がまるで聞こえない。和歌山線の105系のほうが静かなのではと思えるやかましさ。新潟もいよいよE129系が多数派になっていつ引退に追い込まれるのかわからんけれども、あのやかましさは今となってはさすがにちょっと辛いね。
吉田駅で降りたら撮り鉄がちらほら。この並びをひたすら撮っていた。
115系がそろそろ無くなるんだろうか...と思っていたら理由が全然違った。
railf.jp
この手のイベント列車に偶然遭遇するとは珍しい。ヘッドマーク付きはレアだわ。
2日目
ブルボンの本社
柏崎駅に到着しようとしたその時、駅右手に街に似合わぬ銀色の高層ビルが。そしてビルには堂々とカタカナで「ブルボン」。ぶ、ブルボンの本社だ!
それではブルボンの本社をご覧ください。
電車に乗りに来たのに、この旅で最も熱心に写真を撮りまくったのがブルボンの本社だったことは言うまでもない。皆さんにも手元のブルボン製品の製造者情報をぜひ見てほしい。「新潟県柏崎市駅前1丁目」の住所を見て「ああ、これがあの建物なのか」と思っていただければ幸いです(?)
ちなみに、柏崎駅の待合室の奥にはプチの自販機が設置されていた。さすがブルボンのおひざ元。
えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン
直江津駅からはえちごトキめき鉄道日本海ひすいライン(長い)。つまりJRじゃないので、この区間は切符を買って乗車する。
この区間は北陸新幹線開業時に並行在来線としてJRから分離された区間で、JRだった頃はくたかに乗って通ったことがある。路線自体は電化されているのにえちごトキめき鉄道になってから(メンテナンスコストの都合で)各駅停車がディーゼルの単行列車となってしまったかわいそうな路線である。
単行列車でも結構な乗車率で、立客が軽く30人を超えているという状況。車内奥に進むのも躊躇する客入りだが、この状況下でも車掌が客室に入って全員の切符のチェックをしていた。およそ6駅分、30分ほどで全員の切符を確認。この混雑率だからこそ実施しなければならないんだろう。めっちゃ大変。
見ていると富山までの乗り越しでしかも切符を持っていないとか、Suicaで入場しちゃったとか、そういったちょっと精算に時間がかかりそうな客が多そうだった。富山までとなると運賃も2000円を超えるので、そういったやや金額が高めの運賃支払いを一件一件行って、切符やらSuicaの証明やらを渡しつつ販売記録もつけて、と地味に仕事が多い。自分みたいに直江津で磁気券を買っただけの人間は印だけで終わるんだけどどう見てもそうではない客のほうが多いわけで、これをひたすら列車が走り続ける中こなすのはしんどい。
本来の車掌の仕事ってドアの開け閉めとかよりもこういう仕事がメインなわけで、こういう小さい路線ほど(といっても元々は北陸の大動脈だけど)重要度が増すんだろうなあと思ったとか思わなかったとか。
終点まで乗らず、途中の糸魚川で降りる。乗客が結構入れ替わったので、また1から車内検札しなおすんだろうか、だれが精算してるのか分かるんだろうか...。
大糸線
糸魚川から南小谷までは大糸線のJR西日本区間。JR西日本で非電化路線ときたら登場するのはおなじみ天敵キハ120形だ。
とは言っても、糸魚川からこの列車の終点の南小谷までは1時間程度なので今回は特に苦にするわけでもなく。川沿いのキハ120形といえば近場の関西本線をはじめよくあるパターンなのでこっちも慣れてしまったよ。むしろ車内がリニューアルされて225系のようなオレンジの太径つり革・握り棒、大阪の通勤車風緑のシートになっていたのにちょっと笑ってしまった。
そして降りた南小谷ではこの並び。東京の最新鋭特急・JR東の寒冷地の定番・JR西赤字路線の定番が顔を揃えるこんな奇妙な光景があったのかと。E353系とキハ120の並びとか似合わねー。
で、ここから乗るのが臨時の快速列車「リゾートビューふるさと」。以前長野までひとっ走りしたときに長野駅で遭遇している。全席指定で追加料金520円、ただしあくまで快速なので青春18きっぷで乗れる。
さすが観光列車。足元もゆったり広々で、窓も上下に大きいし振り返れば展望デッキもある。
足元ひろびろ pic.twitter.com/UI0dYBA2uZ
— つくいす🍊⚓🌸 (@tsukuisu) August 12, 2019
走り出してもゆったりで、何もないような風景のところをゆっくりとした速度で走っていく。いつもは各駅停車で淡々と移動するだけだけど、たまにはこういうので移動するのもいいね。名作「おねがい☆ティーチャー」でお馴染み海ノ口駅など、何もないようで見所も色々あってとても良い。
ところが単線の行き違いで対向列車が7分遅れ。その影響でこちらも7分遅れになってしまった結果、ハイブリッドのパワーを引き出す高速運転になってしまったのでした。
というわけで
帰りはしなのと近鉄特急でひたすら移動。18きっぷの出番はあんまり無かったのでした。
今回は新潟県までは入ったものの、これまでと違って既存の区間が比較的多かったので「如何に現地に早く着くか」的なところがあったかな。これまでも新幹線で移動するとか飛行機で飛ぶとかあったけど、こういう中途半端な距離では時間もかかる割に遠くに行けなくてなかなか厳しい。もうちょっとスケジュールもゆったり目の方がいいなぁ。何かあったときが怖いもんなぁ。
と、言いながら次回は超タイトスケジュール。今回よりも早い出発、遅い到着。行けるのかなぁ。台風か大雨でも来たら一発でアウトなんだけど。というわけで次回をお楽しみに。