奈良モーターフェアに行ってきた。ことしも車に色々座ってきたよ。
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行くのは2年ぶり。去年はコロナでイベント自体が無くなってしまったので今年は開催されて良かった。あいにくの雨で最初は小雨だと思っていたらいつの間にかバラバラと降る中なので濡れて大変。ディーラーの皆さんも濡れた格好で車に続々座られると嫌よねえ。
モーターフェアと言えば会場内にけたたましく鳴り響く「ご成約ありがとうございまーす」のお知らせなんだけど、今年はここ数回の中でも多く聞いた気がする。販売店名と車種も言ってくれるのを聞いていると特に三菱の軽が調子よかった印象。時間帯がまだ昼前だったのでわざわざここで契約するように言われてきてるお客さんなんだろうか....とか穿った見方をしてしまうものの、調子よく契約が進んでいるのは良いことよ。
車メモ
ではここからは車に座った印象を適当に記載していく。全部は書かないよ、というのと今年は車種が揃いすぎてて全然覚えられないしその場でメモをわざわざ取りながら乗っているわけじゃないのでうろ覚え...といいながら殆ど載せてる気がするぞ。メーカーは今回も回った順で。今年は国内メーカーが一通り揃っていて豊作(?)だったんじゃないでしょか。
三菱
スズキ
ワゴンRスマイル
- 座ってみると不思議と高級志向な感覚がある。そんな車ではなかったはずなのに気のせいかしら
- スズキの軽やSUVはフロントウィンドウが立っている傾向がある中で更にこの車はウィンドウを前方に持っていったので、天井がちょっと前に長い不思議な感覚がある。開放感が多少無いかもしれないけれど特に支障なくこうしてしまえるのは上手い。
アルト
- 今日乗った中では一番ドアが薄く感じた。あの薄さでも衝突安全基準は越えられる。
- その分軽にありがちなドアの窪みがかなりあっさりなので潔い
- 先代より随分と背が高くなって広いものの、ボンネットの高さも上がったのか窓はそこまで大きくない印象
スペーシアベース
- 本日唯一の商用車
- 何でもできそうな雰囲気に何もしない自分がついていけない系のやつ。相当使えそうな雰囲気はある(念押し)
- 乗用モデルにあったテールゲートのミラーがないのは「小さい子乗せねえだろ」的意識の表れか
トヨタ
クラウンクロスオーバー
- 今日はこれを見に来た。無かったらどうしようとも思ったけど持ってきてくれて有り難い。ちなみにモデリスタ仕様。
- 遠目に見ると普通にセダン。全然SUVの雰囲気はないし、単に大きい車でついでにかっこよくてものすごく印象は良い
- からの運転席着席で「なにこの車!?」てなる。妙に床が高い。クラウンでこの床面高さはどうなんだろうか
- 今思うとベンツのBクラスとかみたいに床も上げて運転用の姿勢を取らせたかったのかも。いやークラウンってそういうのかなあ。電池入れて電気自動車にしたいのかと疑うレベル
- 話題の内装は確かに安っぽい。ただこの辺はポルシェとかが最近グレーの質素な内装に振ってるのもあるのでドイツのトレンドを追ったのかもしれないと思うものの、いやークラウンってそういうのかなあ、とも思う。
- ステアリングはルーテシアと同じ雰囲気の人工皮革(...と思っていたら本革らしい!マジかこれは気づかなかった)。こういうところを安いと言われているのかも
- 後席は収まりもよく座り心地が素晴らしい。がしかし床が高い。
- トランクめっちゃ広くて面白い。これでもゴルフバッグ算だと厳しいらしく、ゴルフ勢の要求の高さを感じる(何)
- この車は製作期間が短いとトヨタ公式の開発者インタビュー動画で何度も言われてしまうような車なので、マイナーチェンジで劇的に良くなるんじゃないかと期待している。床面高さ以外は数年でなんとかなりそうな予感
- お爺ちゃんが店員捕まえて新型クラウンが如何に素晴らしいかをめっちゃ語っていた。店員を解放してあげて
スバル
レヴォーグ
フォルクスワーゲン
今回もトヨタが持ってきていた。
ゴルフ
- 盤石。というか本日の優勝
- ドアが重い。なにこの重量感
- 内装が上部がグレー、下部が白、間にヘアライン加工的なパネルが入っていて綺麗。色だけで言えば最近白が減った国産車勢とは随分違って、テスラとかヒョンデのIONIQ5の方向性を見ている気がする
- シートの固さも固すぎずで収まりが良い
レクサス
奈良モーターフェアでは初めて見た。こんなところにも持ってくるのね。まあベンツやBMWがいるんだからそりゃそうか。
ダイハツ
展示してたけど見ずじまいだった...
日産
エクストレイル
- 内装めっちゃ良い。ディーラーの人曰く最上級グレードらしい。流石。
- 大きいし安心感あってめっちゃ良かった
- 内装のデザインとして色を多めに使ったり、ステッチをわざと入れたりすることで高そうに見せるのが日産は上手い。逆にごちゃごちゃして変に見えたりしがちなところも上手く避けている。クラウンもこうあって欲しかった
- 荷室は防水仕様じゃない。エクストレイルと言えば...の印象があるのでちょっと残念だけどオプションであるとのこと
アリア
- このクラスでは珍しい前席ウォークスルー。広い
- インパネ周りもだいぶすっきりでエクストレイルとは随分違う印象。グレードの問題か高級感というのとはちょっと違う路線かな
ノートオーラ
- ルーテシア乗りとしては最も気になる車
- ルーテシアより全高が高い分室内も高く広い。後席も同様で高さに余裕がある分ゆったり座れる。座面も高いかな
- こちらも内装が上手いこと高そうな雰囲気を出している。値が張るだけのことはあるしルーテシアより高い車だと分かる
- 後部ドアの厚みを見ていると、厚みそのものや造りからルーテシアと同じ雰囲気を感じる
- ドアの内装側の素材感も同様で、兄弟とまでは言わないが親戚くらいの似方をしている
サクラ
- 動かさなければデイズとそんなに変わらない。動かしてなんぼの軽だと思う(それ言い出すと車はみんな動かしてなんぼだけど)
- とはいえダッシュボード周りはファブリック風の素材にカッパーのアクセントでとても今風。おしゃれ。
- エアコンがタッチパネルなのがいつも気になるのよなあ
メルセデスベンツ
Cクラス
- 液晶のメーターにでかい中央の液晶パネルに遠方のヘッドアップディスプレイ。未来ですねえ
- 相変わらず座面が低い。Cクラスというかベンツはこういうものなんだろうね
- 後席は先代の沈み込んで戻ってこれない雰囲気よりはマシになったかな。でも多少は低いしこぢんまり感もあって相変わらずパーソナル志向なのねえと思ったり
- ベンツは高級車かどうかはもはや気にしていなくて、メルセデスというのはこういうものなんですよという世界観を上手く出していると思う。だからパネルの端にそんな高く無さそうな部材がしれっと居座っていてもそこまで気にならない。
ホンダ
シビックタイプR
- タイプRどころか現行シビックに初めて触れた
- シートと足元が真っ赤でタイプR感を出しているけど、内装だけ見るとそこまで凝ってない感もある
- 6速MTをリバースに入れるときに得に仕掛けがないんだけど誤操作とか無いのかね。走り出すと入れようがないから問題ないってことなのか、みんなそれくらい加減して5速なり6速なり入れるでしょってことなのか
ステップワゴン
- 外観がめっちゃ良い。ステップワゴンと言えばこういうのでしょ、をしっかり凝縮している
- その分わくわくゲートがなくなったし、テールゲートはこの手のミニバンらしくかなり場所を多く取って開く。このへんは致し方なし
- 3列目の着脱がちゃんと方法書いてあって親切。その通りにやると簡単にできて感動。日本のミニバンってすごいね
- 乗り込むと液晶メーター内のホンダマークがお出迎え。90年代のホンダCMのラストみたいな出方で好き。下に「VERNO」とか表示されても多分違和感ない
- ファブリック調のドアトリムの端に「STEPWGN」のロゴ入りタグが付いていて可愛い。これ考えた人はえらい。こういうのはコストダウンだなんだでマイナーチェンジあたりで消えてしまう事が多いから大事にして欲しい
BMW
ミニ3ドア
- 座ってみると小さい車に乗ってるなあ、と思わせてくれる内装。しかし全然そんなことはなく、平たい天井も相まって高さは十分あるし余裕はたっぷりある。何かにつけて演出が上手い車だと思う。
- 後ろを振り返ると後部座席に座れそうな空間があんまり...。おひとりさまカーですねえ。
マツダ
CX-60
というわけで
今年の優勝はゴルフです。
今までと違って自分の車がルノーのルーテシアに変わったことで基準が良くなったというか、室内の狭さが気にならなくなってしまったところはあるけれど、それでもやっぱり各社の個性は伝わるし良かったんじゃないでしょうか。
最近の傾向としてシートやパネルにファブリックかそれっぽい素材が使われることが多くなったのははっきり感じた。軽では以前からあったけどどんどん広がっているように思う。コストダウンなのか、見栄えが良いのか。個人的には子どもの頃乗ってた車で静電気食らいまくってた印象が強いのであんまり好きじゃないんだけどね。それからなんちゃってステッチも着実に勢力を伸ばしている。ファブリックと併せて縫製感が今のトレンドなのかもね。日産やクラウンがカッパーを多用しているといった色の流行もあるし、ちょっと面白い。
最注目株のクラウンが見られたので今年は満足です。いやー床高かったなあ。みんな床を気にせず内装の安っぽさに目が行くというのはなんだろう、あの姿勢が好きってことなのかねえ。
そんな感じで、今年は終わり。いつも不十分な告知のまましれっと始まってしれっと終わるので来年も気づけると良いね。